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個人情報紛失、ドコモ東北今年2度目の不祥事

 NTTドコモ東北は、携帯電話の契約時に記入する契約申込書などを管理する委託会社において、契約申込書など205件分の個人情報を紛失したことを明らかにした。なお同社は、1月末にも個人情報を紛失している。

 携帯電話購入時に記入する契約申込書などを管理するドコモサービス東北において、住所・氏名・料金支払い方法・本人確認用の公的証明書の写しなどを含む個人情報205件分を紛失したという。ドコモ東北では3月8日に仙台中央署に紛失届を出している。

 ドコモ東北によれば、ドコモショップや量販店などで携帯電話を購入した際の契約申込書などは、店舗側で一時的に保有した後、宅配便でドコモサービス東北に配送され、マイクロフィルム化した上で一定期間経過後に廃棄処分される。今回紛失が確認されたのは、宮城県名取市内の家電量販店から1月6日に宅配便で送付されたもので、同店において2004年10月11日~15日、10月30日~11月3日の期間に契約したユーザー情報205件分となる。2月25日行なった定期チェック時に、顧客情報管理システムに登録済みでマイクロフィルム化が未処理のデータがあることがわかり、発覚した。

 宅配業者は、ドコモサービス東北へ今回紛失されたデータの配送を完了しており、ドコモ東北の調査では、セキュア化された業務担当部署までデータが到着したとの確認がとれているという。同社ではこの部署内での紛失事件と見ている。

 ドコモ東北では、今回の個人情報紛失について「断定できないが流出したとは考えにくい」としている。原因について、個人情報保護の観点から店舗側での契約申込書の保持期間を2カ月間から10日間に切り替え中で、ドコモサービス東北内で一時的に大量のデータが蓄積されていたため、紛失してしまった可能性が高いとしている。ただし、室内を徹底的に調査しても紛失したデータは発見できなかった。

 同社広報部は、「宅配されたデータは保護用の専用袋に入っており、空き袋はリサイクル業者が収集し、溶解した後に再利用される。大量のデータが蓄積されたために誤って空き袋とともに排出、溶解されてしまったかもしれない」とコメント。同社では、対象となった205名のユーザーに個別連絡の上、謝罪したという。

 ドコモ東北では、1月31日にも127人分の顧客情報を紛失。その後、発見されて全て回収されたが、今回のデータ紛失は今年に入って2度目の不祥事となる。今後、責任体制の明確化とチェック体制を強化するとしている。同社では、2005年2月より顧客情報管理システムにデータを直接取り込むペーパーレス化を進めていた。


■ ニュースリリース
  http://www.docomo-tohoku.co.jp/main/newsrelease/2005/0309a.html


ドコモ東北、127人分の個人情報を紛失


(津田 啓夢)
2005/03/09 19:28

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