| ||||||||||||||||||
今回の受信実験は、従来MPEG-4方式を使用して実験していたデジタルラジオ放送の動画の部分をH.264方式に対応させたもの。デジタルテレビ放送が動画にH.264方式を採用することをうけて、デジタルラジオでも動画にH.264方式を採用していく方向で検討が進められている。受信実験に使用された試作のPDA型端末は、3月に東京タワーで発表されたものをソフトウェアの変更によりH.264方式に対応させたもの。
受信デモンストレーションに先立ち行なわれた記者向けの発表会では、エフエム東京 常務取締役 園城 博康氏が冒頭で挨拶を行なった。同氏は「今後、デジタルラジオはカーナビなど他のメディアとの連携といった放送と通信の融合が重要になってくる。今回の実験により、やっとすべてのパーツが揃った。今後、3セグメント方式で全国展開していければ」とデジタルラジオに対する意気込みを語った。また、実用化については「3～4年後」（同氏）を目指すとのこと。 続いて挨拶を説明を行なったKDDI 執行役員 技術開発本部長の村上 仁己氏は、「画像を見ることについては、H.264で最終段階に入ったと思っている。3～4年後の実用化というお話があったが、もっと早くに実用化できるよう頑張っていきたい」と抱負を述べた。また同氏は携帯電話についても、「携帯電話でもいろいろな技術に対する準備をしていきたい」とし、将来はデジタルラジオを受信できればという意向を示した。 同発表会ではデジタルラジオの番組制作方法についても簡単に触れられた。基本的には、3～4人の少人数で制作される従来のラジオ番組の制作スタイルに近いものになるだろうとのことで、会場内には簡単な収録セットも再現されてデモが行なわれていた。
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/0914a/ エフエム東京 http://www.tfm.co.jp/ ■ 関連記事 ・ KDDIなど3社、PDA型デジタルラジオ受信機を一般公開 ・ 第192回：AVC/H.264 とは （太田 亮三） 2004/09/14 16:47 | ||||||||||||||||||
|
|