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KDDIは12日、CDMA 1X WIN向けの新機種や新サービスを発表した。これにあわせ同社では都内で発表会を開催。壇上に立った同社 執行役員 au商品企画本部長の牧 俊夫氏から新機種のコンセプトなどが説明された。
■ WINユーザーのほうが有料コンテンツを利用する
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KDDI 執行役員 au商品企画本部長の牧 俊夫氏
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牧氏は、「お待たせしました。ようやく発表できるようになりました」という言葉で説明を開始し、auの携帯電話事業に関連するさまざまなデータを披露した。まず、auが2004年5月まで8カ月連続で純増シェア1位を占めたことに対して、牧氏は「ドコモも定額制をスタートするなど、我々が頑張ると新しいサービスがどんどんでてくる」と述べ、auの積極的な展開が国内の携帯電話市場全体に良い競争結果を残していると指摘した。
現在auが提供している「CDMA2000 1x」と「CDMA 1X WIN」はどちらも3Gに分類される方式だが、牧氏は「新幹線でたとえるなら1Xはひかり、WINはのぞみ。両方で3Gの足場を固めていきたい」と意欲を見せた。また今後の展開として、基本的に1X WINがハイエンド、CDMA2000 1xがスタンダードという位置付けになるとした。
CDMA2000 1xとCDMA 1X WINにおける有料コンテンツの利用動向を見れば、まずCDMA2000 1xユーザーで、なおかつ有料コンテンツを利用している人の平均利用額は月720円。同じく有料コンテンツを利用する1X WINユーザーの平均利用額は、月1,510円となっており、2倍強の利用額を費やしている。
また着うたのダウンロード数が1億を超えたことが先日発表されているが、これについて牧氏は「最近は新譜をリリースする前に着うたで出して、ユーザーの反応見ている。また、FMラジオを聞いて、気に入った曲であれば着うたをダウンロードしてるユーザーもいる。単なる着信音ではなく、新たな使い方が広がっている」とその背景を説明した。
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1X WINユーザーのほうが有料コンテンツを利用しているという
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着うたのダウンロード数は1億を超えた
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■ 新サービスのポイントは5つ
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今回の新機種投入におけるポイントは5つになるという
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続けて、今回の新機種投入にあわせてスタートする新サービスおよび新機能について触れた牧氏は、ポイントは5つにまとめられるとした。それは「ARM9ベースの最新チップセット(MSM6500)」、「BREWへの対応」、「Flash対応」、「外部メモリセキュア対応」、そして「USB.1.1対応」となる。
最新チップセットの搭載は、全体的な処理能力の向上をもたらしている。最大600KBのBREWアプリやFlashへの対応も新型チップセットによって、快適な操作感を実現しているという。またFlash導入は、EZwebのポータル画面の使い勝手や表現力の向上を目的としたものとのこと。
外部メモリカードに著作権保護技術を連動させたことは、ユーザーが購入したコンテンツをminiSDカードやメモリースティック Duoに保存して、新機種に変更した際にも外部メモリカード経由で継続して楽しめるようにしている。基本的に「外部メモリカードに保存しても良い」と設定されているコンテンツのみに限られる形となる。仕組みとしては、SDカードやメモリースティックそれぞれの著作権管理技術をベースに、さらに電話番号と紐付けられているため、機種変更で同じ電話番号を使う場合のみ保存コンテンツを移行できる形になる。
またUSB1.1対応は、各機種の外部接続端子経由でパソコン側とUSBケーブルで接続される形となり、ソフトウェアのバージョンアップやアドレス帳移行などをスムーズに行なえることを目的としたものという。
このほか同氏は。着うたの高音質化やEZチャンネルの拡大、そして各機種の説明を行ない、「各社の競争がますます面白いケータイライフに繋がるだろう」と述べ、今後も積極的な展開を行なっていき、業界をリードする姿勢を示した。
発表会後半に催された質疑応答では、6月までにおける1X WIN対応端末の販売台数が60万台弱であったことや、今回の新端末登場などによって今年度末には300万台を目標にすることが明らかにされた。
■ URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/0712/
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(関口 聖)
2004/07/12 18:47
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