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夏野氏は、これまで同社が展開してきた携帯電話を振り返り、「10年前からiモードがスタートするまでは、“話すケータイ”だった。そしてiモードが登場して“使うケータイ”になった。5年間iモードをやってきて、これからも進化させていくとともに、もう1つ新しい波を起こしたいと考えた。それがFeliCaであり、これで携帯電話は“生活インフラ”になる」と語った。 そして同氏は、iモード FeliCaのキーワードは「おサイフケータイ」と述べ、「（非接触ICチップ）が入っているだけではなく、通信と連携できる。FeliCa対応のカードと異なり、複数（のアプリケーションが）入って、かざすだけで使える」として、iモード FeliCaの利便性をアピール。実在の店舗だけではなく、iモードでも決済できる唯一の存在と指摘した。 従来のサービスとは一線を画す存在に為り得るiモード FeliCaだが、いったいいつから検討されてきたのか。夏野氏は「503iシリーズでJava対応になったときから考えていた。そしてJRから提案があったからこそ非接触IC技術にFeliCaを使おうと考えた」とその舞台裏を明かした。 同氏のプレゼンテーションの合間には、am/pmジャパン 代表取締役社長の秋沢 志篤氏などから「iモード FeliCa」に対するメッセージが寄せられた。
対応端末や対応サービスを紹介した夏野氏からは、電子マネーの「Edy」が全機種にプリインストールされることや、宮城県で展開するスーパーマーケットチェーン「アサノ」では従来よりFeliCaに対応しており、客単価が20％上昇したこと、サミー運営で全施設が「iモード FeliCa」に対応するビルが大阪にオープンすることなどが明らかにされた。 またF900iに搭載されている「遠隔FeliCaロック」という機能は、今後登場するであろうFOMAの対応機種では、標準機能にしていくとした。 生活シーンのあらゆるところで活躍の可能性がある同サービスでは、ドコモがどうやって収益を上げていくのか、これまで明確にはされてこなかった。この点について夏野氏は「長期的観点では、トラフィック依存のビジネスモデルからの脱却を目指すということ。また他社が同様のサービスをスタートする場合、フェリカネットワークスの技術を用いるのであればライセンス料も見込めるだろう。また、通信業の枠から抜け出した全く異なる業態への進出も考えられるのではないか。短期的には解約率の低下を目指す。現在年間で500万程度の人がドコモから離れている。他社に比べれば解約率は低いが、母数が大きいため人数としては見過ごせない」と説明した。 夏野氏のプレゼンテーションが終了した後、会場には「iモード FeliCa」のCMに出演する女性タレントの上野なつひ、佐藤めぐみ、塩山みさこが舞台に登場し、対応端末を手にとって「手軽に使えるのは嬉しい」など新サービスをアピールしていた。
■ ＵＲＬ プレスリリース http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/04/whatnew0616.html ■ 関連記事 ・ ドコモの“おサイフケータイ”がいよいよ登場 （関口 聖） 2004/06/16 22:31 | ||||||||||||||||||||||
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