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JCBとカシオ、非接触IC内蔵の腕時計を開発

 ジェーシービー(JCB)とカシオ計算機は、非接触ICチップを搭載し、クレジットカードの後払い決済機能などを実装可能な腕時計「モバイルOffica」を開発した。JCB社員を対象に10日より実証実験が開始され、オフィス利用のみならず、レジャー施設、工場などでの利用を想定して来年度以降の商用化を目指す。

 JCBは、非接触ICチップ「FeliCa」を搭載したオフィス向けの多機能決済ソリューション「Offica」を2003年5月より社内に導入。入退室管理および少額決済の後払い機能が実装された「Offica」社員証カードにより、入退館の管理や社員食堂での少額決済が利用可能になっている。後払い機能は、予め登録したJCBクレジットカードにリンクされており、Officaカードでの少額利用はクレジットカードの決済に一括されて請求される。

 今回開発された腕時計は、この「Offica」機能を搭載したもの。カードなどよりも身近で、常に身につける存在である腕時計に「Offica」を搭載することにより、「より簡便でスピーディー」(カシオ 時計商品企画部長 中島悦郎氏)な活用ができるという。

 今後、商用化にあたって開発される腕時計の詳細は未定ながら、商用化の際には、カードが入った財布などを携帯しにくいスキー場や海、レジャー施設など、あるいは首からカードをぶら下げることが制限される工場などでの利用を見込む。また、紛失時のセキュリティに関しても、万が一利用停止前に悪用されてもJCBクレジットカードの保険が適用されるなど、Offica独自の利点をアピールしている。


「Offica」社員証と今回開発された「Officaウォッチ」 カシオ計算機 時計商品企画部長 中島悦郎氏

読み取る様子 青山のJCB社内、社員食堂でデモが行なわれた。若い社員を対象に全国4カ所のJCB社屋内で実証実験が行なわれる


URL
  JCB
  http://www.jcb.co.jp/
  カシオ計算機
  http://www.casio.co.jp/

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(太田 亮三)
2004/06/09 18:29

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