鷹山(YOZAN)は、PHS網を利用した定額制データ通信サービスの提供を主業務とする予定だった子会社のYOZAN IP ネットワークスを3月31日付けで解散した。
YOZAN IP ネットワークスは、PHS網を利用した定額制データ通信サービスの提供を目指して、2003年2月に設立された。同社では、市場環境などの変動を受けて、新サービスを開始したとしても加入者獲得が困難と判断。鷹山および関西電力の同意によって解散することになったという。YOZAN IP ネットワークスの解散により、同社が見込む損失は53億円程度と見積もられているが、鷹山では「業績への影響は軽微」としている。
同社は「(YOZAN IP ネットワークスを通じて)64kbpsによる定額制データ通信サービスをできるだけ安価に提供したいと考えてきた。しかし、auやドコモから定額制サービスが登場し、64kbpsという通信速度も競争力に乏しい。加入者数とそこからの収入、そして運用コストを考慮すれば、採算性が見込めないという結論に至った」と説明。