鷹山は、2003年度の中間決算(2003年4月~9月)を発表した。
同社の連結ベースの中間期売上高は44億6,600万円。営業利益が23億6,500万円の赤字、経常利益が23億3,200万円の赤字、純利益が23億4,000万円の赤字といずれも減益となった。なおPHS事業では、営業収入36億700万円、営業費用55億9,200万円、営業損失19億8,500万円を計上。同社では、こうした厳しい状況は今後も続くと想定しており、2003年度通期で、売上高90億1,100万円、経常利益41億3,000万円の赤字、純利益45億4,100万円の赤字と予測している。
鷹山は今年9月、不採算コストの見直しを図るためにアステルショップを閉鎖。事業所の一部を統合した。また、PHS事業などの無線データ通信事業の進めるための子会社YOZAN IP ネットワークスも2月に設立している。子会社や他の事業者と連携して、2004年度中にも定額制の通信サービスを提供したい考えだ。
しかし、同社が管轄する既存の約10万局のアステルPHS基地局では、高品質なデータ通信サービスを提供し、新たなユーザーを獲得することが難しいという。今後は、人口密集地を中心に低出力基地局を高出力基地局に改修し、ネットワークを増強する予定だ。
なお、下期はこうしたインフラ構築に時間が費やされるため、加入者数の増加は期待できないが、同社では2004年度開始予定の定額制データ通信サービスにより加入者が増加するものと見ている。
■ URL
中間決算短信(PDF形式)
http://www.yozan.co.jp/ir/pdf/031127j.pdf
個別中間財務諸表の概要(PDF形式)
http://www.yozan.co.jp/ir/pdf/031127j_2.pdf
■ 関連記事
・ 鷹山・高取社長、「準定額制データ通信は3,000円台で」
(津田 啓夢)
2003/11/27 21:58
|