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NTTドコモから、FOMA向けパケット通信料定額制サービス「パケ・ホーダイ」が6月1日より開始される。基本使用料に加えて月額3,900円を支払うことで、iモードサービス利用時のパケット通信料が使い放題となるサービスだ。国内では、昨年よりauがCDMA 1X WIN向けに月額4,200円の「EZフラット」という定額制プランを提供しており、今回は、それぞれ基本使用料と無料通話分といった点を示し、シンプルに比較してみよう。
NTTドコモの「パケ・ホーダイ」と、auの「EZフラット」を価格だけで比較した場合、「パケ・ホーダイ」の方が300円分安い。しかしながら、どちらのサービスも別途月額基本料が必要であり、料金プランによってはauの方が安く済む場合がある。下に示した表は、ドコモとauで定額制サービスを使った場合の利用料をシンプルにまとめたものだ。
各社定額プランの比較
■NTTドコモ FOMA
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料金 プラン |
月額 基本料 |
パケ・ホーダイ |
合計 |
無料通話 時間 |
プラン67 |
6,700円 |
3,900円 |
10,600円 |
155.8分 |
プラン100 |
10,000円 |
13,900円 |
306.3分 |
プラン150 |
15,000円 |
18,900円 |
529.5分 |
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■au CDMA 1X WIN
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料金 プラン |
月額 基本料 |
EZフラット |
合計 |
無料通話 時間 |
プランSS |
3,900円 |
4,200円 |
8,100円 |
25.0分 |
プランS |
4,900円 |
9,100円 |
65.6分 |
プランM |
6,900円 |
11,100円 |
150.0分 |
プランL |
10,000円 |
14,200円 |
275.0分 |
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※無料通話時間は、1分あたりの通話料(平日昼・一般電話宛)と 無料通話分から算出。 |
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合計金額を見れば、一目でわかる通り、auの「プランSS」との組み合わせが最も安い。しかし、ドコモ、auともに用意された料金プランは、無料通話分や一般電話・他社の携帯電話宛の通話料が異なっている。
次に示すグラフは、基本使用料とパケット定額料の合計と、無料通話時間でそれぞれのプランの分布を示したもので、同じキャリアのプランをラインで結び、視覚的にわかりやすく表示している。なお、通話時間は一般電話宛(平日昼)に通話した場合の料金を元に算出している。
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基本使用料とパケット定額料の合計と、無料通話時間でそれぞれのプランの分布を示したグラフ
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無料通話分は、FOMAの「プラン67」で4,050円、「プラン100」で7,350円、「プラン150」で11,650円、そしてCDMA 1X WINの「プランSS」で1,000円、「プランS」で2,100円、「プランM」で4,200円、「プランL」で6,600円。また、平日昼における一般電話宛の1分あたりの通話料は、FOMAの「プラン67」で26円、「プラン100」で24円、「プラン150」で22円、そしてCDMA 1X WINの「プランSS」で40円、「プランS」で32円、「プランM」で28円、「プランL」で24円だ。
この部分は両キャリアともに、基本使用料が高くなるほど無料通話分が増加し、通話料が安くなる。従って、最も長い無料通話時間はFOMA「プラン150」の約529.5分間となる。
つまり、音声通話をよく利用するユーザーほど高額な基本使用料のプランを選択した方がベター、逆に音声通話の利用頻度が低ければ、より安いプランを選択することになる。どのプランを選択しようともパケット通信料は一定なので、差が出る部分の無料通話時間が比較のポイントとなるだろう。
最も迷うのは「どちらもそこそこ使う」といった人だ。両社ともに1パケットあたりの通信料を割り引く「パケットパック」や「パケ割」といったサービスも用意されている。iモードやEZwebにおけるサービス内容の違い、そして定額制プランに対応した端末のラインナップの充実度合いも選択条件として外せない要素だ。
特に端末ラインナップは、発売済の「W11K」「W11H」と近日発売予定の「W21H」と合計3機種しか用意されていないCDMA 1X WINに比べて、FOMAは全機種で「パケ・ホーダイ」が利用可能となっている。auも新機種を投入してくる可能性はあるが、少なくとも現時点において機種ごとのスペックを見ると、メガピクセルカメラやQVGA液晶を搭載した900iシリーズ中心のFOMAは魅力的と言えるだろう。
一方のCDMA 1X WINは、合計金額の安さや、「EZチャンネル」という動画中心のコンテンツを揃えている点が特徴だ。通信速度は1X WINの方が高速だが、恩恵を受けられるサービスエリアがまだ限られている点に注意したい。なおパケ・ホーダイの場合、ユーザーの多いエリアや多くの人が通信する時間帯では、帯域制限を受けることもある。
今回はシンプルに料金面だけで比較してみたが、定額制サービスに興味のある方は検討材料の1つとしていただきたい。
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NTTドコモの900iシリーズ。6月からは「パケ・ホーダイ」が利用できる予定だ
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「EZフラット」が利用可能な1X WIN端末。左からW11K、W21H、W11H
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■ URL
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
KDDI
http://www.kddi.com/
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(編集部)
2004/03/26 12:30
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