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ドコモ、大規模災害時にiモードで安否確認できる伝言板サービス

NTTドコモ ネットワーク本部 災害対策室長の佐藤忠司氏
 NTTドコモは9日、大規模災害時の安否確認の新たな方法として「iモード災害用伝言板サービス」を1月17日から開始すると発表した。またこれに関連して、新たな通信制限の方法として基地局で音声通話とパケット通信を独立してコントロールする仕組みを開発し、4月から運用を開始する予定であることも明らかにされた。

 今回発表された「iモード災害用伝言板サービス」は、地震などの大規模災害が発生したときに限定して提供されるサービスで、iモード上に伝言板を設置して、家族や友人、職場などの人の安否情報を確認できるというもの。同サービスは、大規模災害発生時に多くの人が被災地に安否確認などの電話をすることで起こる、携帯電話が繋がりにくくなる輻輳(ふくそう)を軽減するために提供されるもので、トラフィックが平常通りに戻ればサービスは終了される。

 サービス提供時はiモード上の「iメニュー」画面最上段に「災害用伝言板」が表示され、そこから安否情報とメッセージを書込・確認できる。同サービスにメッセージを登録できるのは、災害発生地域を管轄している同社の営業エリアおよびその周辺地域。仮に北海道で地震などが起こった場合、北海道および青森県周辺のエリアから安否情報を登録できる。宮城県が震源地となった地震の場合なら、東北地方全域と北関東周辺などから安否情報を登録できる。また、メッセージ登録可能エリアの情報はサービス提供時の「災害用伝言板」ページから確認できる。


被災地エリア指定方法の例 状態・メッセージ登録画面

 安否情報およびメッセージの登録はiモード端末で利用でき、1つの端末から10件まで登録できる。1件につき、「無事です。」「被害があります。」「自宅に居ます。」「避難所にいます。」の4項目から1つにチェックを入れることができ、全角100文字以内のメッセージを登録できる。登録が10件を超えた場合は古いものから削除される。メッセージ登録時には携帯電話端末の電話番号が自動的にシステムに登録され、なりすましなどの悪用を防ぐ仕組みとなっている。メッセージ保存期間は基本的に登録から最大72時間とされているが、輻輳が終わっても、同サービスの利用状況の推移を見ながら終了するとしている。

 安否情報の確認については、全国のiモードサービスエリアから行なうことができ、「災害用伝言板」ページから安否確認をしたい人の携帯電話番号を入力して利用する。安否確認のページはインターネット上にも公開され、パソコンのほか、NTTドコモ以外の端末からでもURLを入力することで利用できる。


実際の端末を用いたデモ。写真はサービス提供時の「iMenu」画面 登録・確認画面。メッセージ登録可能エリアもここから確認できる

メッセージ登録画面。4つのチェックボックスで状態を知らせる事ができるほか、メッセージも入力できる 伝言を確認する時の画面。確認したい人の電話番号を入力する

 同サービスは、大規模災害発生時から30分以内にサービスを提供開始することが目標とされており、また終了時には2時間前にその旨が同サービス上で案内される。運用条件は、震度6弱以上の地震などの災害が発生した場合で、水害やそのほかの大規模な災害においても、輻輳が発生するなど通信状況が悪化していれば同サービスが提供される。また、各報道機関に対してもサービスの運用開始および終了のアナウンスがされ、同サービス提供の周知を図る。

 都内で行なわれた発表会で、説明にあたったNTTドコモのネットワーク本部災害対策室長の佐藤忠司氏は、「災害用伝言板サービスを提供しても、被災地にアクセスしづらい状況は続くのではないかと考えている」とし、通信規制の際に、基地局で音声通話とパケット通信を独立してコントロールする「音声通話とメール等のパケット通信を独立させて別々にコントロールする仕組み」を説明。「本来であれば、災害用伝言板サービスと同時に提供を開始したかった」としながらも、同システムが4月から運用開始されることが明らかにされた。

 また、災害用伝言板サービスの利用手順などを事前に理解するための体験サービスが実施される。期間は17日10時~1月19日20時、21日10時~23日20時までの2回。全国のiモードサービス利用可能エリアで、メッセージの登録・確認の利用が体験できる。アクセスは「iメニュー」→「お知らせ&ヘルプ」→「災害用伝言版サービスについて」から。


音声通話とパケット通信を独立してコントロールする仕組み 体験サービスの画面イメージ。メッセージの登録など、実際とおなじ利用が体験可能


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/04/whatnew0109.html

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ドコモ、災害時の安否確認用伝言板サービス開始


(太田 亮三)
2004/01/09 19:44

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