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KDDI、クレジット決済テスト「Kei-Credit」の結果を発表

 KDDIは、JCB、トヨタファイナンス、三井住友カード、UCカードの4社と協力して2003年3月~8月にかけて実施したクレジット決済トライアルサービス「Kei-Credit」の結果を発表した。実店舗およびオンラインショップの利用動向が明らかにされている。

 「Kei-Credit」は、PKI(Public Key Infrastructure、公開鍵基盤)技術と決済用アプリケーション搭載のUIMカード(USMカード)を内蔵した日立製試験端末で、実店舗およびオンラインショップの決済が可能なトライアルサービス。2002年9月末から関係者向けにトライアルサービスが実施され、その後2003年3月~8月に一般ユーザーから募集したモニター参加によるトライアルサービスが実施された。

 今回、同社では一般ユーザーが参加したトライアルサービスの利用動向をまとめて発表。関東・中部・関西の3地区で実施され、参加店舗数は、オンラインが23サイトで、実店舗が約400店。参加したモニターは約2,300人で、男女比は男性が76%、女性が24%となった。モニターを年齢別で見ると、30代が44%と半数近くにのぼり、20代が24%、40代が23%。

 実際に「Kei-Credit」による決済が行なわれた回数は約1,900回で、金額にするとおよそ900万円。実店舗での利用はトヨタファイナンスおよびUCカードの2社のみで、利用できるユーザー数は、オンラインショップの方が多かったが、決済回数および金額は実店舗で利用したユーザーの方が多いという結果となった。1人のユーザーが何回利用したか、という点については、1~2回と低頻度のユーザーがオンラインショップでは約8割、実店舗では約7割となり、実店舗ユーザーのほうが複数回利用するという傾向が見られたという。

 購入対象となった商品をジャンル別で見ると、実店舗では「衣料品」や「レストラン・飲食店」、「食料品・酒・飲料」、「生活雑貨」などの利用頻度が高いものの、CDや書籍なども購入対象となっており、幅広いジャンルでの利用が見られた。一方、オンラインショップでは「CD・ビデオ・DVD」に次いで「書籍・雑誌」、「食料品・酒・飲料」の3ジャンルで全体の8割を占め、利用傾向が偏る結果となっている。

 同社に寄せられたユーザーからのメッセージには、オンラインショップでの利用については「本など実物を詳細に確認しなくても済み、価格が決まっているものが買いやすい」「携帯電話では、思いついた時にすぐ利用できる」という意見があり、一方の実店舗での利用については「財布を持たずに買い物できると便利」「小額決済はサインレスで使いたい」という要望や「店舗もモニターも操作の慣れが必要」と指摘する意見が寄せられている。

 5社では、2004年度中の商用化を目指していく。


モニターが実際にショッピングした商品をジャンル別で分類。上が実店舗、下がオンラインショップ


URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2003/1201/

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(関口 聖)
2003/12/01 16:16

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