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鷹山・高取社長、「準定額制データ通信は3,000円台で」
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鷹山 代表取締役社長 高取 直氏
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鷹山は、平成14年度9月末における中間決算を発表したことに伴い、28日都内で説明会を開催した。中間決算の概要のほか、予定されている同社のサービスなど今後の戦略および展開について、代表取締役社長の高取 直氏から説明が行なわれた。
通期業績予想は下方修正
まず同社 取締役 副社長の喜好氏から27日に発表された中間決算の概要に説明が行なわれた。売上高が13億5,800万円、経常利益が13億5,200万円の赤字などで、当期純利益は13億5,100万円の赤字。アステル東京の業務を引き継いだ同社の100%子会社マジックメールは、10月1日付けで鷹山に吸収合併されているが、今回の中間決算は9月30日までのものであるため、発表された数値には含まれていない。
また、平成14年度全体での業績予想も発表され、売上高が84億3800万円、経常利益が33億5500万円の赤字、当期純利益が14億1700万円となり、いずれの数値も5月末の時点で発表された見通しから下方修正されている。下方修正したことについて、喜好氏は「保守的(控えめ)に業績を見通したため」と述べた。
3,000円台で準定額制データ通信サービス
同社が今後展開を予定している各種サービスの概要については、高取社長から説明が行なわれた。同氏は、鷹山が以前から発表しているページャー・無線LAN・PHSの複合インフラを利用したIPフォンサービスについて「(携帯電話に負けたPHS事業では)いかに携帯電話との違いを出すかが重要。まずPHSの原点である固定電話のコードレスフォンに戻る。そしてIPフォンとして顧客を獲得していく」と力強く語った。
8月に行なわれた新事業内容発表会を振り返った高取氏は「あの時は地雷原の中を歩いている気分で、言いたい事も言えなかった。そのため、事業内容が不透明との批判も受けたが、今日はいくつか明らかにしたい」と述べた上で、関西電力系のケイ・オプティコムと協力して行なわれる64kbpsでのデータ通信実験サービスを例に挙げて「電力系グループと協力して事業展開を行なっていく」と語った。
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鷹山が提案している複合インフラによるサービス
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サービスイメージ
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また同氏は「もう1社が協力関係にある」と前置きして、12月から関東エリアにおいて、商用ベースでの準定額制データ通信サービスを開始することを明らかにした。「(準定額制サービスは)NTTのISDN網を利用する。近日中にNTTから既存インフラに関する発表があると思うが、それを利用することで準定額制を実現する」という。
さらに高取氏は、「鷹山の一番の強み、競争力はコストパフォーマンス。準定額制サービスは3,000円台で提供する」と語った。また、準定額制を実施するにあたって設けられる従量部分と定額部分のラインについては「7割のユーザーが定額として利用できる方向で検討中」とした。
データ通信だけではなく、無線での音声通信も含めた定額制サービスについて、高取氏はバイキング方式で食べ放題サービスを提供するレストランを例えにして、「食べもしないのに、食材をどんどん取っていくユーザー層は確実に存在する。そうなれば良い食材は、捨てられていくばかりで、まじめに食べようとするユーザーの口に入らない」と述べて、良いインフラを維持していくために無線インフラでは準定額制で行なっていく方針を示したが、その一方で「他社が価格で勝負をかけてきた場合は戦う」とも語った。
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今後のサービス展開予定
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準定額制データ通信はNTTとの協力のもとに行なわれるという
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・ 鷹山
http://www.yozan.co.jp/
・ 鷹山、64kbpsデータ通信サービスの実験を12月開始
・ 鷹山、定額64kbpsデータ通信サービス実験を実施
(関口 聖)
2002/11/28 19:16
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