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シャープ、新LCフォントを開発しV601SHでデモンストレーション
V601SHでLCフォントをデモ。なお、12日に発表された新型ザウルス「SL-C860」には、現時点で搭載される予定はないとのこと
シャープ 技術本部 副本部長の千葉 徹氏
シャープは、文字サイズなどを自由に変換可能な携帯電話やPDAなどモバイル機器向け新フォント技術「LCフォント生成技術」を開発した。都内で行なわれた発表会では、今回の技術をサポートしたボーダフォンライブ端末「V601SH」でのデモンストレーションが行なわれた。
「LCフォント生成技術」は、利用者が好みや利用形態に応じて、文字サイズや太さ、縦横比をリアルタイムに自由に生成できるというもの。従来携帯電話などで採用されてきたビットマップ形式のフォントは、文字がドットで描画されており、処理が簡単でスピードが速いという利点はあるものの、文字の大きさを変更できず、フォントの大小それぞれに文字を用意する必要があった。また、大きな文字になるにつれ容量も大きくなるため、限られたリソースを有効に使わなければならない携帯電話などには不向きだった。
新技術では、従来の方式で7,000文字3MB程度だったフォントが、1.3MB程度に抑えられるようになる上、液晶の高精細化に対応するため、小さな文字を表示させた場合に省略などを行なって見やすくなるような工夫がなされている。文字の縦横比も任意に変更が可能で、例えば大きな文字を表示させて文字を縦長にすれば、より確認しやすい文字サイズで多くの情報を表示できることも可能だという。
シャープでは今回の技術をまず、12月上旬以降に発売予定のボーダフォン端末「V601SH」に採用し、今後、他キャリアの携帯電話やPDAなどでも採用するとしている。なお、V601SHに搭載されるバージョンでは、メール機能で文字を6段階に表示できるようになる。
発表を行なったシャープの技術本部 副本部長の千葉 徹氏は、「ユビキタス社会になればコンテンツを様々な機器で見るようになる。今回の技術によって可能性が広がり、多様な使い方ができる」と、新技術への期待を語った。同社では今後、他メーカーへの提供も視野に入れてLCフォントの普及拡大を図る考えだ。
メール機能では6段階の文字サイズが表示できる
新技術の特徴
ビットマップフォントとアウトラインフォントとの比較
メニュー画面などで大きい文字にしても縦横比を変更することで総覧性が高まる
デモ用のPDA端末では、より詳細な設定が可能に
文字の縦横比を変更するだけで見やすさや印象も変わる
12月上旬以降に発売される「V601SH」
今回のデモは開発段階の端末で行なわれた
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URL
ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/031113-3.html
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(津田 啓夢)
2003/11/13 16:54
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