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鷹山は、7月に予定していた64kbpsPHSデータ通信サービスの正式提供を延期することを明らかにした。2003年度中はインフラ整備に注力する。
同社は、昨年12月より東京・板橋区および豊島区の一部で64kbpsのPHSデータ通信サービスを試験提供してきた。また同サービスの提供を主業務とする子会社「YOZAN IPネットワークス」を設立し、7月より正式サービスの提供を予定していた。6月10日に開催された株主総会で、YOZAN IPネットワークスに対して第三者割当増資を決定していたが、事業内容を見直した結果、第1回増資が延期されることになったという。
同社によると「実験サービスなどを通じて、通信しにくいエリアがあると判明した。このままスタートするとサービス全体が悪いイメージで捉えられてしまう可能性もあり、ユーザーの利便性も踏まえて慎重に検討した結果、2003年度はインフラ整備を行なっていく」としており、事業の遅滞や資金面のやり繰りといったことが原因ではなく、良質なサービス提供のために延期に踏み切ったという。
なお、同社では無線LANサービスの提供も予定しているが、こちらは「PHSデータ通信サービスの方が優先度が高い。全体の動向も見て推進する」としている。
■ URL
鷹山
http://www.yozan.co.jp/
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(関口 聖)
2003/06/26 20:00
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