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ガートナー調査、第1四半期の世界携帯電話販売台数は好調

 ガートナージャパンのデータクエスト部門は、2003年第1四半期(1~3月期)の世界における携帯電話販売台数が、前年同期比18%増の1億1,270万台であったとする調査レポートを発表した。

 調査によれば、メーカー別シェアで独走を続けるノキアが35%と、依然として圧倒的なシェアを獲得している。同社は欧州およびアジアパシフィックののGSM市場50%近いシェアを得ており、ガートナーでは第2四半期以降に同地域でさらにシェアを伸ばすと予測している。

 またガートナーでは、シェア14.7%で2位となったモトローラと、続く3位のサムスン(10.5%)は第2四半期以降に2位争いを本格化させると見ており、4位のシーメンス(7.6%)を挟んで、5位となったソニー・エリクソン(4.8%)とLGとの間でシェアの獲得競争が起こるとしている。なお、サムスン、LGの韓国携帯電話メーカー2社は、CDMA市場を牽引しており、世界のGSM市場でも拡大を続けている。

 このほか、国内メーカーではパナソニック モバイルコミュニケーションズが7位、NECが8位につけている。ガートナーでは、今後欧州などの成熟市場においてカラー液晶搭載機やカメラ付き端末が多数投入され、買い換え需要を刺激すると見ている。ゲームや音楽、動画などのマルチメディア機能に対応した端末がリリースされ、2003年の世界の携帯電話市場は「端末多様化の年」になるという。しかし、販売台数ベースでは、こうした高機能端末ではなくエントリーユーザー向けの端末が多数を占めると推測している。

 また、ガートナー データクエスト部門の主席アナリスト光山奈保子氏は、「海外でカメラ付き端末が受け入れられ始めたことで、日本メーカーが海外市場で販売台数を拡大しつつある」としたものの、「カメラ付き端末は中位ユーザー以上をターゲットにした製品のため、世界で大多数を占める低機能端末でシェアを獲得しなければ、日本メーカーが世界市場でシェアを飛躍的に伸ばすことは難しい」と述べている。

 ガートナーでは、中国で端末在庫が拡大している点や、アジアなどで猛威を振るうSARSを例に挙げ、2003年の通年の実績に関しては慎重な姿勢を見せている。また、端末メーカーがODMメーカーも含めて世界で100社以上存在しており、価格競争へと収束してしまうことを懸念しているようだ。




URL
  ニュースリリース
  http://www.gartner.co.jp/press/pr20030603-01.html

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(津田 啓夢)
2003/06/03 16:09

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