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ソニー・エリクソン、GSM方式の新機種を発表

 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、英国本社が4日に発表したGSM方式、北米型CDMA方式の携帯電話4機種を都内で公開した。同機種は3月12日にドイツ・ハノーバーで開催される「CeBIT 2003」に出品される予定。会場では、2月に発表された欧州向けのUMTS端末「Z1010」のモックアップや、au向けムービーメール対応機の展示も併せて行なわれた。


GSMでも写真メールやダウンロードサービスが本格化

GSM端末「T610」
 まず発表会では、Product Business Unit GSM/UMTS Product Planningの十亀隆氏が、欧州での事業展開についてプレゼンテーションを行なった。同氏は、「カメラ内蔵端末によるMMS(マルチメディア・メッセージング・サービス)やゲーム、着メロ、壁紙のダウンロード、BluetoothによるPCやデジカメとの連携を重視している」と語り、今回発表した新製品のエッセンスを「イメージング」「エンターテイメント」「コネクティビティ」の3つのキーワードで集約した。今回発表したのはGSM端末「T610」「T310」と北米向けCDMA端末「T606」「T608」の4機種。

 「T610」は、今回発表されたラインナップ中で上位機種に位置するモデル。GSM/GPRS方式に対応し、アルミニウムの外装を施したコンパクトなボディに65,536色表示のカラー液晶、モバイルカメラを搭載。撮影した画像はMMSやEメールに添付できる。

 日本の携帯電話におけるiアプリやezplus、J-フォンのJavaアプリに相当するアプリケーション機能は、日本の携帯電話で一般的なJavaに加え、パソコンのアプリケーションでデファクトスタンダードとなっている開発言語C++をベースにしたmophunをサポートしている。

 また、Bluetoothにも対応し、ワイヤレスでパソコンへ画像ファイルを送信するなど、デジタル機器とのやりとりが行なえるほか、アプリケーション機能と連動して通信機能を使ったゲームも利用できる。

 大きさは102×44×19mm(高×幅×厚)で、重さは約95g。連続待受時間は315時間、連続通話時間は14時間。今後、別売オプションとしてカメラフラッシュが発売される予定。欧州、アジア、北米で第2四半期より出荷される見込みだ。


日本向けの端末よりもかなり小ぶりな印象 背面にはカメラとソニー・エリクソンのマーク

メニュー画面

GSM端末「T310」
 一方のT310は若者をターゲットにデザインやゲームなどエンターテイメント性を重視したミドルレンジモデル。コンパクトかつスタイリッシュなデザインはT610と同様だが、こちらはゲーム機能に重点が置かれている。

 欧米で人気のスケートボードを題材にしたゲーム「Tony Hawk's Pro Skater4」が初期状態でプリセットされているほか、C++ベースのmophunプラットフォームで開発されたおよそ50タイトルのゲームがダウンロードできる。

 モバイルカメラは内蔵されていないが、別売オプションで用意される予定で、撮影画像を添付したメールやMMSの作成が可能。また、MMS作成ソフトを使うことにより、パソコンでMMSを編集、T310のネットワークで送信することもできる。

 なお、大きさや連続通話時間などのデータについては明らかにされていない。リリース時期は、欧州、アジアで順次、北米では第2四半期になる予定。


手のひらに収まるサイズ プリセットの「Tony Hawk's Pro Skater4」

 このほか、65,536色カラー液晶搭載、BREWアプリケーションのダウンロードや16和音着信メロディに対応した「T606」、JavaアプリケーションやBluetoothに対応した「T608」の、北米向けCDMA方式の新機種2機種も発表されたが、会場での展示は「T608」のみとなった。いずれも第2四半期から出荷される。

 また、会場では、先月、フランス・カンヌで行なわれた「3GSM World Congress 2003」において発表されたソニー・エリクソン初のUMTS対応端末「Z1010」のモックアップも展示されていた。

 同機は欧州方式のGSM/GPRSとUMTSの双方に対応した折りたたみ型端末で、65,536色、176×220ドット表示のメインディスプレイと、4階調グレースケール、101×80ドットのサブディスプレイを装備。2つの内蔵カメラでQCIFサイズの動画やVGAサイズの静止画が撮影可能。テレビ電話機能や音声通話をしながらデータ通信も可能なマルチタスク機能にも対応している。

 また、メモリースティックDuoスロットやUSBポートも装備しており、パソコンなど外部機器との接続性にも優れている。

 「CeBITで実機の展示があるか」との質問について広報担当者は「現地の担当次第」と語っていた。ただ、出荷は今年後半とかなり先ということもあり、モックでの展示が予想されるという。


JavaアプリやBlueetoothに対応した「T608」 GSM/GPRSとUMTSに対応したデュアルモード端末「Z1010」

閉じた状態 側面にはメモリースティックDuo対応のスロット

A1301Sの実機も公開

3月中旬発売予定のCDMA2000 1x対応端末「A1301S」
 発表会自体はGSM端末の新製品のために催されたものだが、会場では先日発表されたau向けCDMA2000 1x対応端末「A1301S」の実機も展示されていた。ソニー・エリクソン初のカメラ搭載機として注目される同機だが、こちらはすでに発表済みなので、開発担当者のコメントやファーストインプレッションを中心にお届けする。

 商品企画部 統括部長の河内聡一氏は「カメラの使い勝手に徹底的にこだわって作った。デザインに関しては若い人たちにまかせて口を出していない。(ソニー・エリクソンの)カメラ付きはまだかまだかと、ユーザーを待たせてしまったが、“満を持して”と言える完成度だと思う」とその出来映えをアピール。一方、商品企画部 商品企画課 統括係長の松浦健氏も「撮影動画や画像の保存の早さや、秒間30フレームのなめらかなプレビューなど、カメラ機能の使い勝手を追求した」とコメントし、両者ともにA1301Sのカメラ機能に対する自信のほどを語った。

 また、河内氏は、「VGAサイズの画像を撮影する際、通常のカメラと同じように横長の画像をとるため、横に構えて撮るスタイルも考慮に入れてデザインされており、今後このスタイルを積極的に提案していきたい」と語っていた。

 実機を触ってみてまず驚くのはやはり、専用LSIを使用した画像処理の速さだ。VGAサイズや動画も、通常の端末でいうと、書きかけのメールを保存するのと同じような待ち時間で保存される。ソニー・エリクソン端末の代名詞として定着した感のある「着せ替え」も大幅に進化した。これまでは文字通り、表面を変えただけの「着せ替え」感だったのが、底面のパネルも交換可能になったため、まったく別のカラーバリエーションを買ってきたような感覚になる。着せ替えパネルは11種類用意され、ソニースタイルでの販売も予定されているという。


3種類のボディーにそれぞれ3種類の着せかえパネルが付属する オプションで提供される着せかえパネル


URL
  ニュースリリース(T610、英文)
  http://www.sonyericsson.com/spg.jsp?page=C2_1_61&B=ie
  ニュースリリース(T310、英文)
  http://www.sonyericsson.com/spg.jsp?page=C2_1_62&B=ie
  ニュースリリース(T606、英文)
  http://www.sonyericsson.com/spg.jsp?page=C2_1_59&B=ie
  ニュースリリース(T608、英文)
  http://www.sonyericsson.com/spg.jsp?page=C2_1_58&B=ie
  ソニー・モバイルコミュニケーションズ
  http://www.sonyericsson.co.jp/
  ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(英文)
  http://www.sonyericsson.com/

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(伊藤 大地)
2003/03/05 20:29

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