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東芝、富士通、ソーテックなど8社、タブレットPCを発売
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マイクロソフトは、タブレットPC用OS「Windows XP Tablet PC Edition」日本語版を搭載したパソコンが7日より発売が開始されると発表し、あわせて記者発表会を開催した。
発表会にはマイクロソフト代表取締役社長 阿多新市氏、ソーテック営業本部 副部長 中尾俊哉氏、東芝 デジタルメディアネットワーク社 PC事業部 事業部長 山下文男氏、NECソリューションズ クライアント・サーバ事業部 事業部長代理 百瀬裕也氏、日本ヒューレット・パッカード 取締役副社長 馬場真氏、富士通 パーソナルビジネス本部 モバイルPC事業部長 五十嵐一浩氏が出席し、「Windows XP Tablet PC Edition」や各社のタブレットPCが紹介された。
機は熟し、タブレットPCの時代が来た
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マイクロソフト代表取締役社長 阿多 新市氏
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マイクロソフトの阿多社長は、同社が1992年のWindows 3.1時代から外部デバイスとしてタブレット機器に対応してきた10年にわたる歴史を振り返り、「パソコンを構成する部品の高性能化、ブロードバンドや無線LANの急速な普及など、(タブレットPC登場の)機は熟した。キーボードやマウスも必要だが、ペンは人間に優しいインターフェイス」と語った。
また、同社長は「Windows XPの機能全てを含んでいる」として、タブレットPCが医療など特定の業種・分野に特化せずに今後パソコン利用者層の拡大を狙っていくとした。このほか、手書きによる入力のメリットがビジネスシーンに与える影響や、試験端末を利用した様々なユーザーのコメントなどが披露された。
「Tablet PC Edition」を搭載したパソコンは、現在富士通やNEC、東芝など8社が日本市場向けに発売を予定しているが、他メーカーの参入について、阿多社長は「松下電器産業も新たな開発メーカーとして参入する。ソニーとは話をしているが、まだ何も表明されていない」と語った。
また「ペンへのこだわり(需要)が出るだろう」として、ワコムから米A.T.クロスがデザインしたタブレットPC用ペンが2003年春に発売される予定も明らかにされた。
各社から披露されたタブレットPC
発表会では、タブレットPC出荷メーカー8社のうち、ソーテック、富士通、NEC、日本ヒューレット・パッカード、富士通の5社から実機および開発機が披露された。
ソーテックから提供される「AFiNA Tablet AT380B」は、180度回転するディスプレイによって、ノートパソコンおよびタブレットタイプに変形できる“コンバーチブル型”。11月7日から出荷され、価格は25万9800円。10.4型のTFTカラー液晶を装備し、無線LANモジュールを内蔵している。CPUはIntel製 モバイルPentium III 800MHzで、256MBのメモリを搭載、ハードディスクドライブは30GB。重さはバッテリーパック装着時で約1.5kg。
東芝から提供される「DynaBook SS 3500」もソーテックと同じくコンバーチブル型。11月8日から発売される。オープンプライスだが、Office XP Personalを搭載したモデルが29万円前後、非搭載モデルが27万円前後の見通し。12.1型低温ポリシリコンTFT液晶や、CFカード・PCカード・SDカード各スロットを装備しているほか、無線LANおよびBlutoothモジュールを内蔵。CPUはIntel製 モバイルPentium III 1.33GHzで、256MBのメモリを搭載し、ハードディスクドライブは40GB。重さはバッテリーパック装着時で約1.85kg。
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ソーテック「AFiNA Tablet AT380B」
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東芝「DynaBook SS 3500」
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日本ヒューレット・パッカード「Compaq Tablet PC TC1000」
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日本ヒューレット・パッカードは、「Compaq Tablet PC TC1000」を12月中旬から発売する。価格は21万9000円。コンパックとの合併後では初のモデルとなり、ディスプレイとキーボードが分離し、タブレット型・ノートパソコン型とそれぞれの形態で利用できるほか、オプション提供される“ドッキングステーション”を利用すればデスクトップとしても利用できる。CPUはTransmeta製Crusoe TM5800 1GHzで、256MBのメモリおよび30GBのハードディスクドライブを搭載。また無線LANモジュールを内蔵している。重さは約1.36kg(ディスプレイ部のみ)。
富士通は、キーボード付きのドッキングステーションが同梱されるタブレット型「FMV-STYLISTIC(スタイリスティック) TB-80」を11月7日から発売する。価格はオープンプライスだが、30万円前後になる見込み。10.4型TFTカラー液晶を搭載し、CPUはIntel製 モバイルPentium III 800MHzで、256MBのメモリを搭載。ハードディスクドライブは40GB。重さは約1.48kg。
NECは、ディスプレイ部のみで構成されるタブレットPCを展示。2002年度第4四半期に発売予定で、価格は未定だが、担当者によると「サブノートPCに機能分を付加した価格帯になる」とのこと。詳細なスペックも未定だが、厚さは15mmで重さは1kg以下という。また、ディスプレイの大きさは他社製品と同等で約10インチで、無線LANモジュールが搭載される予定。
・ ニュースリリース(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases02/nl_110702tabletpc.asp
・ AFiNA Tablet AT380B製品情報(ソーテック)
http://www.sotec.co.jp/direct/afina_tablet/index.html
・ 東芝
http://www.toshiba.co.jp/
・ プレスリリース(NEC)
http://www.nec.co.jp/press/ja/0211/0701.html
・ ニュースリリース(日本ヒューレット・パッカード)
http://www.jpn.hp.com/info/pr/fy2003/fy03-003.htm
・ プレスリリース(富士通)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2002/11/7.html
・ タブレットPC日本語版、11月7日に発売
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富士通「FMV-STYLISTIC」
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NECが開発中のタブレットPC
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(関口 聖)
2002/11/07 17:32
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