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英ARM、モバイル機器向けの新型コアなどの技術説明会
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デビット・コーミー氏
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英ARMは、3G携帯電話やデジタルカメラ、ブロードバンドモデム向けの小サイズ低消費電力のコア「ARM1136J-S」と「ARM1136JF-S」を10月15日に発表し、同日、両CPUコアに対応したプラットフォーム「ARM11 PrimeXsys」も併せて発表した。
これに伴って19日にARM日本法人代表取締役社長の石川滝雄氏、英ARMのCPUプロダクト・マネージャのデビット・コーミー氏が出席し、同製品の技術説明会が都内で行なわれた。
説明会では、デビット・コーミー氏より新製品開発にあたっての背景や、同社のモバイル向けCPUのアーキテクチャ「ARM11」を使った製品群が紹介された。また、15日に発表された低消費電力のコア「ARM1136J-S」と「ARM1136JF-S」も紹介され、同製品がオペレーションがない部分では電力の供給を行なわないことで消費電力を抑えていることなどが説明された。
ARM11については、ARMv6と呼ばれる構造に基づき設計されたモバイル機器向けCPUのアーキテクチャで、同社の従来製品よりJavaや音声・画像処理の部分で優れているという。
ARM11のロードマップについても説明され、この中でデビット・コーミー氏は、「ARM1136J-SとARM1136JF-Sは現状で暫定版がライセンス供給されており、最終版が提供できるのは2002年末になるだろう」と語った。また現在、同製品を使って400MHzでの動作が可能だが、現在開発中のARM11のハードマクロ版では1GHzでの動作が可能になるという。開発中の製品は、2003年後半に発表される予定とのこと。
このほか、両CPUコアに対応したプラットフォーム「ARM11 PrimeXsys」についても紹介された。同プラットフォームでは、Symbian OSやWindows CE .NETなどがサポートされ、「ARM11 PrimeXsysは、開発に必要なものが全て含まれている」という。ARM11 PrimeXsysでは、USBインターフェイスや、メモリなど拡張機能を付加できるほか、システム検証ツールなども備え短期間で製品化できるとのこと。同社では、ハードウェア、ソフトウェア、検証ツールを含んだARM11 PrimeXsysプラットフォームを2003年1月にも提供する予定。
・ ARM(日本法人)
http://www.jp.arm.com/
・ 英ARM、モバイル機器向けCPUの新アーキテクチャ「ARM11」
・ 英ARM、「ARM11 PrimeXsys」プラットフォーム発表
(津田 啓夢)
2002/10/22 14:42
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