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モバイルコンピューティング推進コンソーシアム（MCPC）は5日、モバイルソリューションなど、ビジネスシーンでモバイルを活用したシステムや機器、事例などを紹介する展示会「MCPCモバイルソリューションフェア2008」を開催した。本稿では展示ブースのトピックをお伝えする。 ■ KDDI
例えば、電車などの車中で立っている場合、携帯電話でドキュメントの編集などを行うと、編集した内容がカバンの中のパソコンのドキュメントにも反映される。端末間はBluetoothのSPPによって、仮想のシリアルポートで接続された状態になっている。 担当者によれば、モバイルWiMAXなどが本格化すると、小型ノートパソコンなどを持ち歩くビジネスユーザーが増加する可能性があるため、今回のようなサービスを検討しているという。また、携帯電話に着信があった場合に、発信者の詳細情報をパソコン側に表示できる。コールセンターのような環境で、発信者の詳細情報を確認しながら顧客対応業務などが行えるという。 また、企業に合わせて外装やメニュー画面が用意できる法人ソリューション「フルチェン for ビジネス」も紹介された。業務用の携帯電話を共通外装の携帯電話として利用できる。 サービス業や配達員などのスタッフは、業務として屋外で携帯電話を利用する機会が多い。ブース説明員によれば、携帯電話を利用していると業務報告の場合でも「遊んでいる」や「私用電話中」といった誤解を受けやすく、周囲の人から企業に苦情が届く場合があるという。外装を企業のオリジナルにすることで、業務で利用していることを周囲に伝えるメッセージにもなるとのこと。9月からサービス展開を開始し、すでに引き合いがあるという。導入は1000台以上となるため、大企業などでの導入が想定されているという。
■ NTTドコモ
インターホンや生活家電の管理、鍵の施錠など、自宅の家電などを制御するサービスが大手家電メーカーなどから提供されている。参考出品されたソリューションは、こうしたサービスと携帯電話を利用して、よりグラフィカルに簡単に提供しようというもの。 iアプリをポータルとして活用し、家電や監視カメラのコントロールなどを一括して行えるようにする。また、施錠せずに外出してしまった場合に、自宅登録した地点から離れると携帯電話に通知が届き、通信経由でその場で施錠できる。サービス化については未定とのこと。 このほか、通信モジュールを活用した試みとして、フォーミュラ・ニッポンでFOMAが活用されている事例なども紹介された。 車体には、耐震性能などがあるFOMAの組込用通信モジュール「FOMAテレマティクスモジュール」を内蔵した「テレメトリデータ ロガー装置」が搭載されている。エンジン回転数やステアリング蛇角、アクセス開度、タイヤなどのデータがロガー装置に集約され、FOMA網でピットのパソコンなどに届けられているという。
■ ワイヤレスWAN搭載ノートパソコンなどが並ぶ
このほか、ジャストシステムのブースでは、9月30日に発売される日本語入力システム「ATOK for Windows Mobile」が展示されていた。5日、新たな対応機種が明らかにされ、ウィルコムの「WILLCOM 03」、HTC製「P3600」「AdvantageX7501」などが追加された。「WILLCOM 03」は、QWERTYキーボードのみATOKに対応し、ダイヤルキーでの操作は非対応となる。展示ブースで先行発表されたとのことで、ブース担当者は、「WILLCOM 03ユーザーと思われる来場者からたくさん反応をいただいた」と語っていた。
■ ＵＲＬ MCPCモバイルソリューションフェア2008 http://www.mcpc-jp.org/fair2008/ ■ 関連記事 ・ マイクロソフト樋口氏、モバイル戦略を語る （津田 啓夢） 2008/09/05 15:52 | ||||||||||||||||||||||||
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