東京・六本木の東京ミッドタウンでは、5月27日、28日の2日間、PHSの最新動向を紹介するカンファレンス・展示イベント「WILLCOM FORUM & EXPO 2008」が開催されている。PHSの最新動向が解説される講演に加え、最新端末のタッチ&トライコーナーや次世代PHSを想定したコンセプトモデルの展示なども行なわれている。
展示会場では、1カ月の発売延期が発表されたものの注目を集める「WILLCOM D4」に加え、26日に発表されたばかりの「WILLCOM 03」も展示。これらのデモ端末に触れられるコーナーには開場直後から長蛇の列ができていた。
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デモコーナーが混雑する展示コーナー
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展示コーナー入り口には燃料電池を搭載するというW-SIMのコンセプトモデル
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[O](オー)と名付けられたデバイスは、機能仕様としてW-SIMに加え、メモリやマイク、カメラ、燃料電池などに対応するというもの
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26日発表の「03」のデモが体験できる
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「D4」も熱心に操作する様子が見られた
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「D4」に大容量バッテリーと専用背面カバーを付けた状態
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W-SIMを使ったコンセプトモデルを展示するコーナーには、昨年に引き続き次世代PHSに対応するという黒いW-SIMが登場。この黒いW-SIMと合わせる形で、次世代PHS対応を謳うコンセプトモデルが新たに展示されている。次世代PHS対応コンセプトモデルは「WILLCOM 03」に近い形状のモデルから、全面タッチパネルのみとした端末などさまざまなバリエーションでショーケースの中に展示されている。加えて、現世代のW-SIMを利用したものとして、昨年はイメージを伝えるのみだった「くまふぉん」が動作可能な状態で紹介されていたり、防犯ブザーのみの機能を搭載する端末が実際に動作するなど、具体的な利用シーンを想起させる展示も行なわれている。
次世代PHSのW-SIMとは別に、アルテルは、現行W-SIMの約2倍の速度を実現するという64QAM対応W-SIMを展示している。2008年の秋~年末の発売を見込んでいるとのことで、既存のW-SIM対応端末でも利用できるようになる見通し。
展示会場ではこのほか、次世代PHSの基地局設備や、さまざまな法人向けソリューションが展示・紹介されている。また、会場となっている東京・六本木の東京ミッドタウンでは、「WILLCOM FORUM & EXPO 2008」の展示コーナーとは別に、「WILLCOM D4」「WILLCOM 03」の2機種だけのタッチ&トライコーナーも用意されており、実際に動作する端末に触れることができる。
■ 次世代PHSのコンセプトモデル
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次世代PHS対応W-SIMを使ったコンセプトモデル「XG003」「XG004」
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左から「XG004」「XG003」
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薄型のデザインに仕上げられている
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「XG001」
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XG001は背面をスライドさせるとカメラが現われる
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「XG005」
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「XG005」はカメラに接続してリアルタイムアップロードを実現する
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「XG006」
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下部のL字の先端にUSB端子を搭載。アンテナはダイバシティを実現する。次世代PHS対応のコンセプトだが、W-SIMではない。
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USB端子部分
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「XG002」
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全面ディスプレイでカーナビとしても使えるという想定
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■ 現世代のW-SIMを使ったコンセプトモデルなど
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アルテルはW-OAM typeG対応のW-SIMを参考出展
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既に400Kbpsに近い速度を実現していた
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「WP017」
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W-SIMを4枚使用するデータ通信用アダプタ
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「WP015」
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メール専用の端末。組込み機器向けのOSで動いている様子だった
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「WP007」
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防犯ブザーのみに機能を絞った端末
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ブザーが鳴らされると、位置情報がメールで発信される
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「WP013」くまふぉん
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「くまふぉん」は実機のデモも
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くまふぉんの手をにぎると指定先に発信。通話のデモも可能だった
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次世代PHSの基地局設備なども展示。これは現在の端末側の設備
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東京ミッドタウンでは、イベント会場とは別に「D4」「03」のタッチ&トライコーナーも
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■ URL
「WILLCOM FORUM & EXPO 2008」
http://www.willcom-forum.jp/
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(太田 亮三)
2008/05/27 20:45
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