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UMBは、下り最大288Mbps、上り最大75Mbpsを実現する高速無線通信規格。クアルコムがWiMAXの対抗馬として標準化を進めている規格で、今回ブース内では、数mの小さな範囲ではあるが電波を吹いてそれを受信するデモが行なわれた。 デモンストレーションでは、HD動画のストリーミング受信、外部カメラからの映像受信、テレビ電話などが同時に行なわれた。今年6月に米サンディエゴで開催された「BREW 2007 CONFERENCE」では同様の内容が車内で行なわれ、ハンドオーバーの様子なども確認できた。日本初披露となる今回は、ブース内のデモとなったが来場者の関心は高い様子だった。 UMBが新たな周波数帯での導入を想定した規格であるのに対し、既存のCDMA事業者の移行モデルとして提案されているのが「Rev.B」だ。国内では、CDMA2000方式を採用するauが、「CDMA 1X WIN」の名称でCDMA2000 1xEV-DOや1xEV-DO Rev.A方式を採用している。Rev.Aが進化したRev.Bでは、Rev.Aの通信速度（下り最大3.1Mbps）の3倍程度、最大9.3Mbpsの通信が実現するという。 なお、Rev.B対応のチップセットは2007年第4四半期にも登場する予定。このため、今回のブースでは、Rev.Aを3つ束ねてRev.B環境としていた。ブースの説明員によれば、Rev.Bでは、通信速度の向上だけでなく、通信の遅延についても半減する特徴があるという。 こうした通信の取り組みの一方、クアルコムでは新たな試みとして放送にもチャレンジしている。「MediaFLO」は、パケット通信ではなく、放送波を使って映像コンテンツやデータコンテンツを届ける携帯電話向けの放送技術だ。国内では導入向けた活動が進められており、今年6月には国内で初めて「MediaFLO Conference」が開催された。 今回のブースでは、商用サービスが開始されている米国の端末を使って、コンテンツ配信のデモが行なわれた。なお、ブース内には放送波を吹いており、データコンテンツなども受信可能だった。
■ ＵＲＬ クアルコム http://www.qualcomm.co.jp/ WIRELESS JAPAN 2007 http://www.ric.co.jp/expo/wj2007/ ■ 関連記事 ・ Rev.BとUMB、車での移動デモを初披露 ・ 国内展開の可能性を探る （津田 啓夢） 2007/07/20 16:17 | ||||||||||||||||||
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