■ 受話器のように使う「Sound Leaf」
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Sound Leaf
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側面に音量スイッチ
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ドコモが18日に発表した「Sound Leaf」は、骨伝導技術を用いたレシーバーマイク。携帯電話のイヤホンジャックにケーブルを差し込むことで、高齢者や補聴器を使う人でも通話しやすい環境を実現させる製品だ。
同社ブース内では、3台ほどの実機が用意され、実際に耳に当てて骨伝導でどの程度聞こえるか、体験できるようになっている。受話器のような形状で、振動するレシーバー部分は耳に当てて使うという。これまで骨伝導と言えば、頬骨に当てて振動を伝える、というイメージが広まっていたが、担当者は「通話といえば耳にあてるのが自然な姿。Sound Leafでは、耳の穴に押しつけるような使い方になる」と説明。実際に試したところ、明瞭に相手の声を聞き取ることができた。また、一部の補聴器にある「T-コイル」に対応した機能も備えている。
開発時には、Bluetoothを使い、ワイヤレスで通話できるような使い方も検討したとのことだが、高齢者をメインターゲットにしていることもあって理解しづらいと判断し、有線で携帯電話と接続する形を採用したという。
8月下旬以降に発売される予定で、価格については「10,000円は切りたい」(担当者)としている。
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右側面
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開いたところ
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■ M1000活用のコミュニケーション支援アプリ
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シンボルコミュニケーションアプリのメニュー画面
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ビジネス向け端末として登場した「M1000」だが、タッチパネル機能による新たな使い方が模索されている。それは「シンボルコミュニケーションアプリ」と呼ばれるアプリケーションだ。
たとえばメールを送信する場合、イラストを選ぶだけで送信先を設定でき、本文にあたる部分にもイラストを選択して、その時々の気分などを表現する。メールだけではなく、通話や電話帳、スケジュール機能も利用できる。イラストでシンプルかつわかりやすく案内することで、コミュニケーションの意欲を向上させ、リハビリなどで活用することが想定されている。
担当者は「M1000だからこそ、タッチパネル機能によるシンプルな操作感や、特別なアプリケーションが実現できた」と説明しており、近日中にあるNPOで利用される予定という。
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概要
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イラストを選ぶだけ
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■ 音響OFDMやテレビ電話を使った動画ブログシステム
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音響OFDMのデモ。画面中央に見えるマイクは、プレゼン用ノートパソコンに接続されている
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今年4月に発表された「音響OFDM」を紹介するコーナーでは、実際にテレビ画面から流れる音を拾って、URLを表示させるデモを披露。担当者は、「技術的には既に実用レベル」としており、周囲の音が大きい展示会場でも特に不都合なくデモが行なわれていた。
携帯電話からブログサービスへのアプローチとして、テレビ電話を使って動画をアップロードし、記事を生成するシステムのデモが披露されていた。参考出展とあって、ブログツールとしての細部はまだ実装されていないとのことだが、指定の電話番号にテレビ電話をかけて、映像を録画した後、パソコンや携帯電話から設定画面にアクセスすると、その映像をブログの記事として題名や本文を添えて公開できる。どのユーザーに見せるか、公開範囲の指定なども可能で、学校や企業などでの活用が想定されている。
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動画ブログのトップページ
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テレビ電話で映像を録画する
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FOMA AVユニット内蔵のnuvo
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このほか、昨年のWIRELESS JAPANで記者説明会が行なわれた製品「FOMA AVユニット」の展示では、LANに対応した新バージョンが披露されていた。展示品にはLANポート(RJ45コネクタ)は実装されていなかったが、配線用のコネクタなどが新たに設けられている。展示コーナーには、AVユニットを備えたロボット「nuvo」なども展示されていた。
■ URL
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
WIRELESS JAPAN 2006
http://www.secretariat.ne.jp/wj2006/
■ 関連記事
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(関口 聖)
2006/07/19 21:32
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