7月27日に発売されるウィルコムの「W-ZERO3[es]」だが、「WIRELESS JAPAN 2006」の同社ブースでは、展示スペースの多くを体験用コーナーに割り当てるなど、W-ZERO3[es]を中心に据えた形となっていた。
W-ZERO3[es]の体験コーナーは、数多くの実機が用意され、担当者による解説とともに操作感を試せるようになっている。記者が訪れた時間帯は、会場から2時間程度経過した段階だったが、実機の数が揃っていること、あるいは雨天の平日ということもあってか、体験コーナーはゆったりとした状況となっており、昨年の「WPC EXPO」におけるW-ZERO3の体験コーナーとは異なる雰囲気だった。
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W-ZERO3[es]
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体験コーナーが充実
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W-ZERO3[es]用ワンセグチューナー
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体験コーナーとは別に、W-ZERO3[es]向けの周辺機器を展示していたスペースも注目を集めていた。ピクセラ製でUSBポートに装着するワンセグチューナーのほか、プレゼンテーションなどに活用できるようプロジェクターと接続できる機器などが展示されていた。
アイ・ビー・エス・ジャパンが18日に発表したminiSD型無線LANカード「IMSW-822」も展示されていたが、ウィルコムブース内の展示品は動作しないものとなっていた。一方、アイ・ビー・エス・ジャパンのブースでは、実際に動作する「IMSW-822」が展示されており、W-ZERO3[es]に装着してWebブラウジングが楽しめるようになっていた。なお、サイズは通常のminiSDカードよりも幅が少々長めで、W-ZERO3[es]に装着した場合、カバーは開いたままとなる。
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装着したところ
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USB経由で接続
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視聴画面
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こちらはW-ZERO3[es]をプレゼン用途で使える機器
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miniSD型無線LANカード
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装着し、本誌を表示させたところ
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■ W-SIMのコンセプト“ルーター”やリファレンスモデル
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コンセプトモデルとして紹介されていたW-SIMを4つ装着できるルーター
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一風変わった展示としては、W-SIMを4つ装着できるルーターが出展されていた。こちらは、コンセプトモデルとのことで、明確なターゲットなどが定められているわけではないという。ただし、W-SIMの可能性を示す狙いで今回展示された。コンセプトモデルの形状は、正立方体の角を丸くしたような愛らしいデザインとなっていた。
W-SIM関連の新製品として、音声端末の「nico.」も展示されていたほか、ソフィアシステムズによるリファレンスモデル「Sandgate WP」も披露されていた。ただし、ウィルコムブース内の「Sandgate WP」はモックアップ。少し離れた場所にあるW-SIMフォーラムのブース内では実機が用意されていた。担当者によれば「8月末ごろから会員向けに提供される予定。無線部の設計は必要なく、APIも充実しており、これをベースにすれば6カ月程度で製品を開発できるだろう」と説明していた。
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W-SIMを脱着できるようになっていた
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こちらはリファレンスモデルの「Sandgate WP」
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ウィルコムブースに展示されていたW-ZERO3用保護ケース「まもるくん for W-ZERO3」
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カラフルなW-ZERO3用充電器もケース内展示されていた
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■ URL
ウィルコム
http://www.willcom-inc.com/
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(関口 聖)
2006/07/19 16:44
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