【第9回組込みシステム開発技術展】ウィルコム開発ツールやロケーションフリープレーヤーなど展示

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【第9回組込みシステム開発技術展】
ウィルコム開発ツールやロケーションフリープレーヤーなど展示

　東京ビッグサイトでは、28日～30日にかけて「第9回組込みシステム開発技術展」が開催されている。家電から機械、モバイル機器まで組込機器に関するさまざまな技術の展示が行なわれている。

ソフィアシステムズのブース

　ソフィアシステムズのブースでは、先日明らかにされたW-SIM対応機器向けのLinuxミドルウェア「W-TOOL（仮称）」の展示が行なわれている。W-SIMに対応した携帯電話型の機器もデモ展示されており、開発されたソフトウェアが動作する様子を確認できる。W-SIMの各機能を簡単に利用できるAPIが提供され、Linux環境での開発を効率化できるという。「W-TOOL」は8月末にも販売が開始される見込み。


リファレンスモデル「Sandgate W-SIM Phone」	W-SIMに詳しくなくてもソフト開発が可能に	右側面にはUSB端子とW-SIMスロット

ACCESSのブース

　ACCESSのブースでは、W-ZERO3を使った「NetFront ロケーションフリープレーヤー（仮称）」のデモが行なわれている。デモコーナーにはソニーの「ロケーションフリーベースステーション」が用意され、DVDプレーヤーで再生される映画をW-ZERO3で見られる様子が紹介されている。ベースステーションとは無線LANで接続されていた。

　「ロケーションフリープレーヤー」は、Pocket PC用に開発されているもので、「夏の終わり頃」を目処にダウンロード販売などで提供が開始される予定。W-ZERO3のほか、Windows Mobileに対応した機器で利用できる見込みだ。ブースの説明員によれば、当初は基本的な機能のみの提供になるものの、バージョンアップでリモコン機能なども追加していく予定という。携帯電話向け「ロケーションフリープレーヤー」も、3.5Gなど次世代の通信方式を視野に検討を進めているという。


ロケーションフリープレーヤーについて	DVDプレーヤーの映画再生デモ	NetFront搭載の端末も多数展示

　NECエレクトロニクスのブースでは、携帯電話向けの長時間音楽再生LSIの展示が行なわれている。SD-Audioの再生では連続50時間の音楽再生が可能としており、メインCPUをほとんど使用せずオーディオプロセッサのみ使用する省電力設計が紹介されている。


SD-Audioの再生デモ	メインCPUをほとんど使用せずに音楽再生が可能に

■ ＵＲＬ
　第9回組込みシステム開発技術展
　 http://www.esec.jp/
　ソフィアシステムズ
　 http://www.sophia-systems.co.jp/
　 NECエレクトロニクス
　 http://www.necel.com/index_j.html

■ 関連記事
・ W-SIM対応端末の開発を支援するLinux OS搭載PHS端末
・ロケーションフリーがMacやPocket PC、W-ZERO3で利用可能に

（太田亮三）
2006/06/28 14:47

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