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同氏の講演は、今回のカンファレンスで繰り返し伝えられてきた、BREWによる利便性向上を訴えるものとなった。まず、米VOCEL社が米通信事業者のMidwest Wirelessに供給するプッシュ型のプロモーションエンジン「INCA」を紹介。プッシュ配信された情報を元に、ワンクリックでコンテンツにアクセスし、例えば着信メロディをダウンロードすると、そのユーザープロファイルを元にカスタマイズされた情報がユーザーに届けられるというものだ。なお、INCAは、BREW 2006 Developer Awardsの新進アプリ部門のファイナリストとなっている。 BREWを使って、携帯電話のインターフェイスをカスタマイズ、およびパーソナライズ化できる「uiOne」を強くアピールするクアルコム。講演では、コンテンツプロバイダーが提供するインターフェイスを選んで、端末のインターフェイスをがらりと変更させるデモが披露された。 Johnson氏が「深いカスタマイズ性」と言う通り、uiOneでは端末の見かけのイメージだけでなく、端末内部の機能と密に連携しながらカスタマイズできる。これはBREWというプラットフォームの持つ特徴でもある。6月1日には、uiOneの開発ツールも発表されたが、現在uiOneを採用する携帯電話会社はO2やSprintなど5社のみ。日本ではauがBREWのサービスを展開しているが、現在のところuiOneは採用されていない。
講演の後半、同氏がuiOneベースのショッピングサイト「mshop」を紹介していると、彼女を呼びかける声とともに、後方のスクリーンには突然猿のキャラクターが現われた。これは、米クアルコムが6月1日に発表した総合ゲームソリューションのイメージキャラクターで、ゲームの紹介はまだかとJohnson氏に声をかけたという演出だった。 新たに発表されたゲームソリューションは、uiOneの1つの構成要素として展開され、BREW対応ゲームへのユーザーアクセスを容易にするもの。uiOne上でBREWゲームと連携させたインターフェイスなどが構築できる。講演の中でJohnson氏は、今後の携帯電話にとって3Dゲームが重要だとし、日本のBREWの状況なども引き合いに出した。 6月1日の基調講演では、米クアルコムCEOのDr.Paul Jacobs氏から、BREWを使ったアプリケーションやサービスが、サービス提供者や開発者に7億ドル以上の利益をもたらしたことが伝えられた。uiOneがゲームをサポートすることで、海外でのBREW対応3Dゲームの本格展開が期待される。
■ ＵＲＬ ニュースリリース（英文） http://www.qualcomm.com/press/releases/2006/060601_brew_signature_solution.html BREW 2006 Conference（英文） http://brew.qualcomm.com/brew/brew_2006/ ■ 関連記事 ・ BREWやMediaFLOなど、クアルコムのプライベートショー ・ QISのSteven Brown氏、uiOneの魅力を語る ・ クアルコムCEO、BREWの総合的な利便性をアピール （津田 啓夢） 2006/06/05 12:39 | ||||||||||||
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