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【Destination Nokia 2005】
フルキーボード搭載のE61などビジネス向け端末を展示
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「E61」。大型液晶の大きさは57×42mm。アイコンのデザインも洗練されている
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17日に開催された新製品の展示会では、ビジネスユーザーをターゲットにした新ブランド「Eシリーズ」の3機種「E70」「E61」「E60」も展示されていた。
Eシリーズは、Symbian OS v9.1、S60準拠のGSM/W-CDMA端末。共通仕様として無線LAN、Bluetooth、Word/Excel/PowerPointのファイル閲覧をサポート。ビジネス系のアプリケーション利用を想定し、75MBの大容量メモリを内蔵するほか、米国を中心に人気の高い法人向けプッシュ型Eメール配信サービス「BlackBerry」のクライアントも用意される。2006年第1四半期にワールドワイドで発売される見込み。
最も注目を集めたのは、フルキーボードを搭載したストレート型端末の「E61」だ。117×70×18mmと、幅がやや大きめで一般的な携帯電話より大きいボディサイズだが、、PDAよりやや小さいという印象だ。miniSDカードスロットも搭載する。カメラは非搭載。重量は144g。実際に触ってみると、キーボードのクリック感もよく、全体的に剛性感の強いしっかりとした触り心地。QVGAの大型液晶も発色が良く、非常に見やすい。
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厚みが18mmとかなり薄い
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フルキーボード。クリック感は良好
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「E70」。フリップを開いて端末を横向きにして使う
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ユニークという点では、フリップが180度回転してフルキーボードとなる「E70」も負けてはいない。型番が示すとおり、スペック的には3機種の中で一番高機能で、352×416ドット、26万色表示の液晶に、2メガピクセルカメラ、miniSDカードスロットを搭載。フルキーボードを搭載しながらも、一般の携帯電話と同じ使い心地とサイズなのが特徴だ。大きさは117×53×22mm、重さは127g。
E60は、3機種の中で唯一フルキーボードを搭載しておらず、Eシリーズの中ではベーシックな端末となる。メモリカードスロットはRS-MMC。大きさは115×49×16.9mm。重量は117g。
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フリップを戻すと普通のストレート型端末に
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3機種中唯一カメラを搭載。2メガピクセル
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■ Eシリーズ、ノキアの法人戦略を聞く
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ノキア・ジャパン エンタープライズソリューション事業部 カントリー ジェネラル マネージャーの森本昌夫氏
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ノキア・ジャパンのエンタープライズソリューション事業部 カントリー ジェネラル マネージャー、森本昌夫氏にEシリーズとノキアのビジネスソリューション、「Nokia Business Center」についてお話を伺った。
――今回のEシリーズのコンセプトをお聞かせください。
ビジネスユーザーをターゲットにする上で、2つのポイントがありました。まず1つはカメラの有無。これは日本でも特に関心の高いことですが、企業内の情報漏洩などを防ぐためです。もう1つはフルキーボードでしょう。E60は普通の携帯電話と同じですが、海外では、E60でメールを作成するというよりも、むしろビューワーとしての用途が考えられています。E61は、米国でも流行している、いわゆる「BlackBerry」タイプのフルキーボード搭載モデルです。
E70は基本的なボディサイズは維持したままフリップが開いてキーボードになります。3機種の中で一番、日本の関係者の方に興味を持っていただいているのはE61ですね。日本ではこのタイプはありませんので、関心が高いということでしょうか。
――現在の日本市場ですと、完全に法人の一括導入だけをターゲットにした端末がなく、法人利用でも店頭で販売されているコンシューマー向けの端末と同じ、ということになってしまいますが、それについてはどのようにお考えですか。
それはこれから変わってくるだろうと思います。企業ユーザーとコンシューマのユーザーのニーズは違います。ある機能はコンシューマーには必要だけど、ビジネスユーザーには必要ない、またはその逆、といった要素はたくさんあるからです。そこはキャリアさんと話し合っていく必要があるでしょうね。
我々も世界では積極的に端末を出荷しているのですが、業界の動くスピードは速いですから、日本で1年後、2年後に発売、といってもそれは難しいでしょう。タイムリーに投入しないといけないですね。
――ビジネスソリューションについてお話を伺います。今、ノキアが取り組んでいるテーマについてお聞かせください。
まずはVoIPをきちんとやること、もう1つはわざわざメールチェックをしなくても受信したメールを自動的に配信するプッシュ型のEメールだろうと思います。
VoIPは、携帯電話にIP電話の機能も持たせ、社内ではIP電話、外出時は携帯電話として使えるようにシームレスな環境を作っていくということです。ワールドワイドで見ると、CiscoやAvayaといったインテグレータがIP電話に関しては強いのですが、国内ではNECや沖電気が取り組んでいますね。これは遠くない将来、実現できるでしょう。今回の3モデルでも可能かもしれません。導入する企業からすれば、携帯電話はパソコンと同じように備品の1つですから、2年くらいのライフサイクルを考えています。日本のコンシューマ市場の端末のように半年ごとで機種を置き換えていくつもりはありません。
一方、プッシュ型Eメール配信機能は、iモードなど日本の携帯電話では当たり前ですが、「ビジネス用途のメールを読むのに適しているか」と言うと、そうではありません。会社のメールを読むには携帯電話のブラウザベースとなってしまい、操作性が悪く、自分でアクセスにいかなければなりませんし、接続が切れたら見られません。ビジネスレベルのメールをプッシュで受け、端末に保存して、いつでも見られる環境を整えたいと思います。ただ、全てのことがノキアだけでできるわけではないので、インテリシンクの買収といったこともこうした取り組みの1つでしょう。
――日本市場への展開についてはいかがですか。
日本への展開はもちろん検討しています。2バイト言語への対応も技術的に問題はありませんし、注力しなければならないのはユーザーインターフェイスでしょうね。基本的にはサーバー側のソリューションは変わらないので、クライアント側の対応が課題です。
あとはアーキテクチャー。SMSの技術を使ってプッシュ型メールをやる場合、日本でその仕組みを使うことができるかといったことです。日本はそういう意味では、独自路線で世界のスタンダードからは外れているので、そこが悩みですね。日本が優れている点を挙げればキリがありませんが、世界で優れている技術を日本でも使えるようにしたいと思っています。
――どうもありがとうございました。
■ URL
ノキア(英文)
http://www.nokia.com/
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(伊藤 大地)
2005/11/18 17:54
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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