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【WIRELESS JAPAN 2005】
ドコモ、非接点充電台や新型燃料電池・ソーラー携帯を展示

新たな充電スタイルを披露

富士通研究所と協力して開発された新型燃料電池
 NTTドコモのブースでは、同社が取り組む最新技術やソリューションが紹介されていた。6日に発表されたばかりの試作品である「非接触充電台」や、従来の3倍の電力量を実現した新型燃料電池が展示されていた。

 「非接触充電台」は、PHSなどで利用されてきた電磁誘導方式で携帯電話の充電を行なえるというもの。P900iのバッテリーを充電した場合、約120分で充電が完了する。PCカード型通信端末に似た形状で非常に薄く、展示コーナーではP900iを実際に載せて、その能力をアピールしていた。

 一方の「燃料電池」は、99%以上という高濃度のメタノールを燃料にして発電して携帯電話を充電するというもの。昨年リリースされたバージョンでは、発電時に生成される水が外部に漏れる可能性もあったが、今回の新バージョンではそういった水も再利用して発電しているという。

 携帯電話を充電する際、通常はコンセントで行なうため、無尽蔵の電源から電力が供給されることになる。しかし燃料電池では、カートリッジ内の燃料を元に電力を供給する形になり、開発時には発電や電力供給の効率化が求められていたという。同コーナーのスタッフによれば、「昨年のバージョンが携帯電話を1回、充電できるが、新バージョンは3回充電可能となっている」とのこと。


カートリッジには高濃度のメタノール 重さは190g

電磁誘導方式のFOMA用「非接点充電器」 非常に薄い

植物原料プラスチックの携帯電話

植物原料プラスチックのSO506iCをベースにした試作端末
 環境への配慮の一環として、ドコモでは「植物原料プラスチック」を利用した携帯電話の開発を進めている。これまで、SO506iCをベースにした試作機と、材料にケナフを加えたN900iSベースの試作機の開発が明らかにされていたが、どちらも同社ブース内で実際に操作できる状態で展示されていた。

 どちらも愛・地球博において展示されている端末だが、こういったイベントで披露されるのは今回が初めて。同素材には、さまざまな塗料を混ぜ込むことも可能とのことで、ピンクの「SO506iC」も披露された。


左側面 右側面

キー周辺 ピンクバージョンも

ケナフ繊維強化バイオプラスチックを使ったN900iSベースの試作端末 ほぼ全面にケナフ入りプラスチックが使われている

ソーラーパネルを搭載したMusic PORTER

 環境への配慮、という観点からソーラーパネルを搭載した三菱製「Music PORTER」も参考出展という形で展示されていた。

 あくまでも試作品とのことで、バッテリーが空の状態で、満充電するためには数日かかる。また、太陽光の下で使用していても消費電力が供給電力を上回るため、屋外でもバッテリーが尽きてしまう可能性があるとのことだが、モックアップではなく、ソーラーパネルで電力を発生できるレベルには達しているとのことで、今後も開発が続けられるという。なお、現時点では太陽光を浴びて発電していても、画面上にその様子が反映されることはない。


ソーラーパネル搭載のMusic PORTER。設置面積から同端末が選ばれたという 実際に動作するが、充電能力は開発途上


URL
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/

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(関口 聖)
2005/07/13 21:16

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