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【BREW JAPAN カンファレンス 2004】
KDDI高橋氏「BREWでビジネスモデルが変わる」

 4月27日、デジタルハリウッドとクアルコムが主催する開発セミナー「BREW JAPAN SEMINAR 2004」の中で、「BREW is Global - BREWが拓くグローバルビジネス -」というテーマで「BREW JAPAN カンファレンス 2004」が開催された。KDDIが特別協賛している。


KDDI高橋氏「BREWでビジネスモデルが大きく変わる」

KDDI 高橋 誠氏
 カンファレンスでは、KDDI コンテンツ・メディア本部長兼メディアビジネス部長の高橋 誠氏が「KDDIのコンテンツ戦略-BREWの展開」と題した講演を行なった。

 高橋氏はまず、同社の3Gケータイの状況を説明した。その中で高橋氏はCDMA 1X WINの定額制について「1年くらい先行できるかな、と思っていたが、実際には半年でドコモも定額制を導入した。定額制は時代の流れ」と説明。さらに「料金競争はしたくないので値段は下げたくない」と定額制の月額料金値下げに否定的な考えを示した。

 KDDIによるBREW端末への取り組みについては「回り道をしつつも、現在9機種、323万台を出荷した。一部、Javaの焼き直し的な端末も出るが、今後はすべてBREW端末になる」と説明。さらに単月のBREWアプリのダウンロードが150万件を突破したことや、4月22日時点でBREWアプリが284なったことを紹介し、KDDIのBREWが好調であることをアピールした。


公式のゲートウェイに加えてFMラジオなどがポータルとなることで、ユーザーがコンテンツにアクセスしやすくなる
 高橋氏はBREWの今後について「BREWによってビジネスモデルも大きく変わるだろう」と語った。「これまではゲートウェイを中心としたビジネスだったが、BREWならゲートウェイを通らない通信も可能。BREWを使えば公式のゲートウェイだけでなく、EZナビウォークやFMケータイなど、ユーザーの趣向に合わせたポータルを作りやすい」と説明。さらに「インターネットコンテンツは登場して5年、ビジネスモデルも変わってきそうな時期」とBREWがもたらす改革への期待を語った。

 また高橋氏はBREWについて「KDDIという小さな会社だけではなく、海外を相手にできることで注目を浴びているのではないか」という意見を述べた。その上で「たとえばKDDIに登録してもらったBREWアプリを自動で海外に公開する仕組みなども今後作っていかなくては、と思っている」とBREWの国際展開に協力的な姿勢をアピール。また、BREWアプリをケータイに配信する際に必要な検証・審査についても「検証をいつも1回でパスする常連コンテンツプロバイダーについては、優良プロバイダーとして検証項目を減らす、といった制度を設けたい」とBREWアプリの配信を促進する制度を検討していることを明らかにした。


クアルコム野崎氏、世界のBREWを紹介

クアルコムジャパン 野崎 孝幸氏
 クアルコムジャパン ビジネス開発担当部長の野崎 孝幸氏は「ワールドワイドに広がるBREW」と題した講演で、世界各国でのBREWの展開状況を紹介した。

 まず野崎氏は「モバイルについては日本が進んでいるが、BREWは全世界的に展開している」と説明し、昨年9月時点でBREWを採用するキャリアの加入者数のグラフを示した。さらに「中国の状況は大きく変わっている。グラフでは1,500万人だが、すでに2,100万人を超え、CDMAを採用するキャリアとしては世界で2番になっている」と補足した。

 海外キャリアの具体例として、野崎氏はまず最初にBREWを採用した韓国のKTFを紹介。「韓国は新しい技術を積極的に展開している、とくに端末開発のサイクルが短い」と説明した。

 さらに野崎氏は、BREWがもっとも好調なキャリアの1つとして、米国のVerizonを挙げた。Verizonは米国でも最大のキャリアであり、CDMAを採用するキャリアとしては世界最大。そのVerizonでは2年前にBREWサービスが開始され、現在では月間500万のBREWアプリのダウンロードがあると紹介。「月間500万というと、着うたなどに匹敵する大ヒット。圧倒的な市場」とし「米国ではモバイルが根付かない、といわれていたが、それは間違った認識。きちんとしたサービスを提供すれば十分に受け入れられる」と説明した。

 このほかにも野崎氏は中国や中南米などでもBREWが展開中であることを紹介した。さらに近いうちにBREWサービスが開始される国としてインドを紹介。「中国のケータイ市場が注目を集めているが、インドは中国を越えるといわれている」とインド市場の拡大に対する期待を述べた。


CDMAを採用するキャリアで加入者数がトップ10のうち、8つのキャリアがBREWを導入(青色のキャリア) BREWが好調な米国Verizon Wireless。BREWサービスの名称は「get it NOW」。ちなみに「BREW」をサービス名称に入れているのはKDDIだけとか


URL
  BREW JAPAN.COM
  http://www.brewjapan.com/

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(白根 雅彦)
2004/04/28 11:10

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