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【mobidec 2003】
ノキア大塚氏、Series 60の魅力をアピール
ノキア・ジャパン モバイルフォン事業部 Forum Nokia 日本代表 大塚 孝之氏
8月28日、29日の2日間、モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)および翔泳社主催による携帯電話関連のコンテンツ開発者向けイベント「mobidec 2003」が開催されている。昨年に引き続き、ノキア・ジャパンのモバイルフォン事業部で、デベロッパー向けコミュニティサポートを行なうForum Nokia 日本代表を務める大塚 孝之氏が登場し、「海外コンテンツビジネス成功への道筋」と題した講演を行なった。
講演では、ノキアが同社が提唱しているアプリケーションプラットフォーム「Series 60」に関して、その特徴やコンテンツ開発の支援手法などを紹介し、より多くの参入を促がすべく「Series 60」のアピールが繰り広げられた。
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Series 60対応端末は、今年末までに1,000万台出荷
まず大塚氏は、ノキアと関係を持つ世界中の携帯電話事業者約400社のうち、50以上の事業者がJavaアプリケーションのダウンロードサービスを開始していることや、ノキアが2003年に発売した端末のほぼ全てでJavaがサポートされていることなどを紹介した。しかしながら、同氏は「ノキアはJavaだけに投資しているのではない」と述べて、Series 60の普及を進めていく考えを示した。Series 60のライセンスを取得している端末メーカーは、松下やシーメンス、サムスンなど5社で、海外市場において各企業のマーケットシェアを合算すると約60%を占めているとして、Series 60対応端末が普及に向けて潜在的な力を持っていることを示した。
続けて大塚氏は、「ノキアでは、2003年末までにSeries 60対応端末を1,000万台を出荷する。ドイツ銀行の分析によれば、2007年までにスマートフォン市場規模が9万ユーロ近くまで伸びるが、その中でSeries 60対応端末は70%のシェアを占めるという」と語り、大きな成長を期待させる新たなプラットフォームであるとした。
海外市場の分析
2007年にはスマートフォン市場で、70%がSeries 60対応端末になるという
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Series 60向けアプリケーションの開発を支援
Series 60 Platform 2.0の概要
現在ノキアではSeries 60対応端末として「Nokia 7650」や「Nokia 3650」などを提供しているほか、10月にはゲーム機能にこだわった「N-Gage」が登場する予定だ。Series 60は、Symbian OSを採用しており、対応アプリケーションはC++言語、およびJavaで開発できる。
大塚氏は、Series 60の現行バージョンとなるPlatform 2.0の概要を説明。Javaサポートとして、MIDP2を採用しているほかSMILやRealOne Player搭載によるストリーミング配信の対応、各種アプリケーション用ユーザーインターフェイスのコンポーネントを含む点などが大きな特徴として挙げられた。
同氏は、特にユーザーインターフェイスのカスタマイズ機能について、「キャリア側から提供されるものや、コンテンツプロバイダが提供するものなどさまざまなジャンルのアプリケーションを手軽に開発できる」と重点的にアピールした。
柔軟なアプリケーション開発が可能
ストリーミング配信やSMILをサポート
さらに開発環境として高い評価を得ているというSDKの提供やコミュニティサポートの展開について触れた大塚氏は「開発キットやガイドラインなどの文書は、当然無償提供している。Webサイト上で“Forum Nokia”というコミュニティサポートも行なっており、日本企業の参加も多い。ノキアから提供されている文書の多くは英文で、日本サイトではローカライズしたものをどんどん提供しているが、参加しているコンテンツプロバイダから、どの文書を日本語化して欲しいのかといったフィードバックがあれば、どんどんやっていきたい」と述べ、開発側へのサポートに大きな意欲を見せた。
またさまざまな開発支援の中で、最も大きなものとして大塚氏は「アーリー・アクセス・プロジェクト」を挙げた。これは、ノキアが発表した新端末を市場出荷と同時期、あるいはいち早く開発者に貸し出して、実機に触れながらアプリケーションの開発が可能になるというもの。同氏は、サイバードやタイトーなど日本企業が同プログラムを利用している状況を示して、28日に発表されたタイトーのカラオケアプリのデモンストレーションも披露した。
大塚氏は、「開発コストの削減を実現し、より大きな市場へのビジネスチャンスを得られるなどコンテンツプロバイダにとってのメリットに加えて、多くのアプリケーションが提供され、共通化されたユーザーインターフェイスの採用により扱いやすい操作性を実現している点などエンドユーザーにとってもSeries 60のメリットが大きい」として、今後もSeries 60の更なる普及を目指して活動していくと述べた。
Forum Nokiaで提供される開発者向けサポート
アーリー・アクセス・プロジェクトは、多くの日本企業にも利用されている
アプリケーション例として、ACCESSのNetFrontなどが紹介された
Series 60は、開発者・ユーザー双方にメリットがあるという
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ブースではSeries 60対応端末を展示
講演会場の外に設けられた展示スペースにあるノキアブースでは、Series 60対応端末やNokia 6650などが展示されていた。来場者には、Series 60の開発環境などを紹介するとのことで、実機でアプリケーションの動作を体験できるようになっていた。担当者によれば、ノキアは世界市場をメインに動いているため、キャリア側でネットワークなどの対応がされれば、日本でも展開していきたいとのことだったが、特に日本だけに特化した端末開発は行なっていないという。
ノキアブースでは、Series 60対応端末などを展示
28日に発表されたタイトーのカラオケアプリなどが体験できた
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URL
mobidec 2003
http://www.shoeisha.com/event/mobidec/
ノキア・ジャパン
http://www.nokia.co.jp/
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ノキア、「Series 60」の開発者向けセミナーを開催
(関口 聖)
2003/08/28 17:26
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