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【東京ゲームショウ2002】
各ゲームメーカーも携帯電話向けJavaゲームを展示

 9月21日と22日の2日間、千葉の幕張メッセで「東京ゲームショウ2002」が開催される。その前日の9月20日にはビジネスデーとして、業界・報道関係者などに展示が公開された。

 東京ゲームショウというと、昨年までは春・秋と毎年2回開催されていたが、2002年から年1回の開催となり、今回は昨年10月以来の開催となる。今回のゲームショウでは85社が全393のゲームタイトルを出展する。そのうち携帯電話向けのコンテンツは9.2%となっている。

 本稿では各ゲームメーカーのブースをレポートする。本イベントの特別協賛でもあるNTTドコモのブースについては、別稿にてレポートする。


ドコモブースに押されがちな各メーカーの携帯電話コンテンツ展示

カプコンブースでは携帯電話の展示はなかったが、同社の携帯電話充電器が大人気。みんなしっかり充電してから会場に来いや
 NTTドコモブースだけでなく、各ゲームメーカのブースでも、携帯電話向けゲームコンテンツの展示を行なっている。ただし、携帯電話向けコンテンツを中心に活動するジー・モードなどは独自のブースを出展しておらず、また独自のブースを出展しているゲームメーカでも、ドコモのブースで携帯電話向けコンテンツを展示している場合は、自社ブースでは携帯電話コンテンツを展示していない、というパターンも多かった。

 たとえばカプコンはドコモブースで魔界村などのゲームを実機で展示しているが、自社のブースにおいては携帯電話向けコンテンツの展示はパネルのみとなっていた。今回のゲームショウでは、全体の9.2%が携帯電話向けゲームという集計だが、その展示は本イベントの特別協賛でもあるドコモに頼っている、という印象だ。そのおかげで他キャリアのJavaアプリの出展が相対的に少ないといえるだろう。ちなみに今回のゲームショウでは、Javaを使わないタイプのゲームの展示はほとんど見られなかった。


通好みのゲームを展示するボーステック

 ボーステックはJ-スカイやiモード向けに提供しているJavaのゲームを実機でデモ展示している。往年の名作RPGの「イース」シリーズや、妙にハマるパソコン向けミニゲームとして一部で有名なクターシリーズなど、ゲーマーならば「お?」と思わせるタイトルを展示しているので、ゲーマーな人は寄ってみてはいかがだろうか。



アクションRPGの名作中の名作「イース」のJスカイJavaアプリ版 シンプルかつ中毒性の高いゲーム性を持つクターシリーズのiアプリ版

タイトー、Javaアプリ版サイキックフォースなどを参考出展

 タイトーはiモードやJ-スカイ、EZwebに提供している各種コンテンツの実機展示を行なっている。その中には、開発中の参考出展ながら、3D格闘ゲームの「サイキックフォース(仮題)」やレースゲームの「バトルギア(仮題)」といったものも、一部ケース内の展示ながらも、動作する端末上でデモが行なわれていた。



サイキックフォース。Jスカイ端末上で動作している。こちらはケース内での展示 バトルギア。iモード端末上で動作。こちらはプレイ可能で、動きを見たところ、完成度は高そう

横スクロールシューティングの「ダライアス」。こうした移植作品への注目はやはり高い 着信音配信サービスの視聴コーナー。デスラー総統(宇宙戦艦ヤマト)など、アニメの名セリフも視聴可能

ジャレコの懐かしのタイトルもiアプリに生まれ変わって出展

 パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン(PCCW、旧ジャレコ)はiモード向けのiアプリ配信サイト「ジャレコiギャレッツ」のゲームの展示を行なっている。「忍者じゃじゃ丸くん」や「シティコネクション」など、往年のゲームの移植iアプリが多数実機で展示されていて、通なゲーマーの注目を集めていた。



往年の名アクションゲーム「忍者じゃじゃ丸くん」。オリジナル版同様、手裏剣の速度は遅い カーアクションゲーム「シティコネクション」。こうしたゲームの移植はファミコン世代としてはたまらない

あのシューティングゲーム「雷電」の携帯電話版も開発中

 ニューワールドシステムは開発中の携帯電話向けJavaゲームの展示を行なっている。プレイ可能な状態で出展されているタイトルは名作縦スクロールシューティングの移植版「雷電(仮題)」、パズルアドベンチャー「不思議の学校ありす(仮題)」、パズルゲームの「せんきゅ~」の3タイトル。いずれも正式サービスに向けて準備中という段階で、J-フォン向けのサービスを予定しているという。



セイブの名作シューティングゲーム「雷電」はJ-スカイ端末上で実機の展示が行なわれている 不思議の学校のありす。展示中のゲームはいずれも開発度80%とのこと

コナミ、タカラ、ハドソン、元気は「コナミグループ」として出展

 コナミブースは今回のゲームショウでは「コナミグループ」として、同社と資本関係のあるタカラ、ハドソン、元気と合同で出展していて、同ブースの携帯電話コンテンツコーナーでは、コナミ、タカラ、ハドソン、元気が並んで携帯電話コンテンツの展示を行なっている。当然、こちらではドコモブースでは展示されていないJ-スカイやEZweb向けコンテンツも展示されている。なお、これら4つのメーカーの携帯電話コンテンツを体験すると、もれなくオリジナルストラップがもらえるほか、100分の1の確率でタカラの飛行船ラジコン「スカイシップ」が当たるというスタンプラリーも行なわれている。スタンプラリーとはいっても、同ブース内の同コーナーないで済むので、携帯電話向けコンテンツに興味のある人は、コナミのゲームをドコモブースでプレイするのではなく、コナミブースでプレイしてはいかがだろうか。



他キャリア展開するコナミは、全キャリアの端末を並べて実機展示 タカラはiモード端末とJ-スカイ端末で実機展示。なぜかFOMA P2101Vも使用

iモードに注力するハドソンには最新のiモード端末が一揃い。スターソルジャーでベンチマークも可能? 元気はJ-スカイ端末で実機デモ

ハドソンと元気が並んでるけど、ココは「コナミグループ」のブース

その他のゲームメーカーの展示

 このほかにも、小さいスペースながら、ブースの一部で携帯電話向けコンテンツを展示するブースがいくつか見られた。


ケムコは「エッグマニア」と「バルダーダッシュEX」の2タイトルを展示 韓国ゲーム産業開発院は韓国KTFなどで提供している携帯電話向けJavaゲームを展示

・ 東京ゲームショウ
  http://tgs.cesa.or.jp/
・ ボーステック
  http://www.bothtec.co.jp/
・ タイトー
  http://www.taito.co.jp/
・ PCCW
  http://www.pccw.co.jp/
・ ニューワールドシステム
  http://www.nws.co.jp/
・ コナミ
  http://www.konami.co.jp/
・ ハドソン
  http://www.hudson.co.jp/
・ タカラ
  http://www.takaratoys.co.jp/
・ 元気
  http://www.genki.co.jp/
・ ケムコ
  http://www.kemco-games.com/

ブース全体でiアプリゲームをアピールするドコモ


(白根 雅彦)
2002/09/20 23:42

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