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データ通信端末・サービスの総合満足度1位はau、J.D.パワー調査

利用実態は「自宅」「スマホで」「動画の視聴」

 J.D.パワー アジア・パシフィックは、2016年版の日本のモバイルデータ通信サービスに関する顧客満足度を調査し、結果を明らかにした。対象はモバイルWi-FiルーターやUSB接続型端末など、データ通信専用端末の個人ユーザー。調査は2016年3月にインターネット上で実施され、有効回答数は2750人。

 モバイルデータ通信の用途は、約9割が「動画や映像サービスの視聴・投稿」と回答。「オンラインストレージ」も約7割に上り、大量のデータ通信で利用されていることが明らかになっている。また、モバイルデータ通信サービスのユーザーの約7割は、自宅に光ファイバー回線を契約していないという結果も明らかになっている。

 データ通信サービスを利用する際に接続しているデバイスは、「スマートフォン」が63%、「ノートパソコン」が59%となり、今回の調査で初めてスマートフォンがノートパソコンを上回った。

 データ通信サービスを利用する理由は、「自宅でインターネットを使いたかった」が2014年から増加し、2016年は41%になった。一方で、「外出先でインターネットを使いたかった」は2014年から減少傾向にあり、2016年は28%だった。

 こうしたことから、データ通信サービスを利用する場所を「自宅のみ」とするユーザーは増加し、2016年は42%にまで拡大している。調査では、スマートフォンのデータ通信量を抑えるために「使い分け」をするユーザーが増加していると推察している。

 モバイルデータ通信のキャリアごとの顧客満足度は、1位がauで529ポイントだった。2位はUQ WiMAXで528ポイント、3位はNTTドコモで521ポイント。業界平均は518ポイントになり、Y!mobileは513ポイント、ソフトバンクは505ポイントだった。

太田 亮三