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スウォッチがスマホ連携の“コネクテッドウォッチ”「Touch Zero One」日本発売

ビーチバレーにフォーカスしたスポーツ仕様

 スウォッチ グループ ジャパンは、Bluetoothでスマートフォンと連携できる機能を備えた「Swatch Touch Zero One」を9月18日に発売する。価格は1万6200円(税込)で、6種類のカラーバリエーションをラインナップする。スウォッチストア12店舗と公式オンラインストアで販売される。

「Swatch Touch Zero One」

 「Swatch Touch Zero One」は8月に欧州で発売されているモデルで、Bluetoothによるスマートフォンとの連携機能、ビーチバレーにフォーカスしたアタック強度などのユニークな計測機能、コイン電池で動作する電源などが特徴。本体は軽量で、カジュアルなスウォッチらしい6色のカラーバリエーションをラインナップする。

 海外の一部報道では、スウォッチの代表が次期モデル「Touch Zero Two」の存在に言及している様子も伝えられているが、スウォッチ グループ ジャパンの担当者によれば、日本にもこの次期モデルは投入される見込み。現時点で時期は未定としている。「Touch Zero One」は、スウォッチが2003年からサポートしているビーチバレーボールにフォーカスした機能を搭載したが、今後もサーフィンやスノーボードなど、同社がサポートするスポーツをテーマにしたモデルが登場する可能性があるとしている。

「Touch Zero One」

 「Touch Zero One」はまず、腕時計としての使用を前提にデザインされた。電源は充電式ではなくコイン電池(CR2032)とし、本体裏のカバーを外して容易に交換が可能。防水性能は3気圧防水。スポーツモードを使用しない場合、最長で約8カ月間の駆動が可能。同社が想定するスポーツモードとスマートフォンとの連携機能の利用頻度では、約6カ月間駆動できるとしている。

 「Touch Zero One」の文字盤は液晶が主体だが、画面下部にタッチ操作可能なエリアが設けられている。長押し、短押し、スワイプといった操作でモード変更や設定変更を行える。

 モードは時刻表示の「TIME」、歩数を計測する「STEP」、ボールのヒット強度や回数を計測する「HIT」、(主に観客としての)装着者の拍手の数を計測する「CLAP」、目標達成のための「COACH」の5種類のモードが搭載される。計測項目は合計18種類に対応する。「HIT」などのモードは利き手(ボールを打つ手)に装着して利用する。

 スマートフォン向けの無料のアプリは、iOS、Androidに対応した「The Swatch Touch Zero One app」が用意されている。Bluetoothで同期を行うことで、計測データの管理や、バーチャルコーチの選択、達成度のチェック、情報のシェア機能などを利用できる。

 本体の大きさは52.6×39×15.1mmで、重さは約15.3g(時計のみ)。ケースの素材はプラスチック。カラーはアースゼロ、サブゼロ、ストライプゼロ、キューブゼロ、サンゼロ、スカイゼロの6種類。液晶の色味や白黒反転表示などはカラーに合わせて設定されており、変更はできない。ストラップのサイズはXS、S、L、XLの4種類が用意されており、XS、XLは公式オンラインストア限定で取り扱われる。

「Swatch Touch Zero One」
アースゼロ
サブゼロ
ストライプゼロ
キューブゼロ
サンゼロ
スカイゼロ

メインは時計のコネクテッドウォッチ

スウォッチ グループ ジャパン代表取締役社長のクリストフ・サビオ氏

 17日には都内で記者向けに発表会が開催された。冒頭に登壇したスウォッチ グループ ジャパン代表取締役社長のクリストフ・サビオ氏は、「スマートウォッチではなく、コネクテッドウォッチ。メインは時計で、コンピューターではない」と、腕時計としてデザインされていることを強調。「楽しさ、ファッション性やカラフルな特徴を受け継いでる。時計なので、充電しなくてもいい。耐久性もあり、日常でも使える」と、あくまでスウォッチとしてのラインナップであることをアピールした。

坂口佳穂選手とチュートリアル徳井がアタック対決

 ゲストを招いたトークセッションでは、川崎ビーチスポーツクラブ所属で、女子大生のビーチバレーボール選手、坂口佳穂選手と、お笑いコンビのチュートリアルから、バレーボール経験者という徳井義実が登場した。

 徳井は「とても軽く、リストバンド感覚で付けられる。充電しなくてもいいのはありがたい。バレーのヒットのパワーを計測できる商品なんてなかった」と、“家電芸人”らしく、さまざまな側面から解説。坂口選手は、「いろんなカラーがあり、カジュアルな利用にも合うと思う」とカラーバリエーションの豊富さを語った。

坂口選手とチュートリアル徳井
トスをしながら登場した2人
トークセッションの様子

 イベントでは「Touch Zero One」の「HIT」モードを使い、バレーボールのアタック強度を競う対決も行われた。ヒット強度は1~99までの表示で、一発勝負の計測では、坂口選手が68、徳井は46で、坂口選手に軍配が上がった。一発勝負のはずが、徳井の懇願により2回目も行われたが、ここでも坂口選手が62、徳井は45と変わらず、「男性だから健闘するのでは」という淡い期待は現役ビーチバレー選手に見事に砕かれた。イベントの最後には、勝者である坂口選手にサビオ社長から「Touch Zero One」がプレゼントされた。

「HIT」モードを使ったアタック対決

製品展示

PV、プレゼンテーション

太田 亮三