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迷惑・詐欺電話対策アプリ「マカフィー セーフ コール」、スマパス向けに先行配信

 マカフィーは、スマートフォン向け詐欺電話、迷惑電話対策アプリ「マカフィー セーフ コール」を発表した。対応環境はAndroid 2.3以上のスマートフォン(一部機種を除く)。12月4日より、auスマートパス向けに「マカフィー セーフ コール for au」を先行配信する。利用は無料だが、au スマートパスの会員登録が必要。

 「マカフィー セーフ コール」は、トビラシステムズが提供する高精度なデータベース“詐欺電話・迷惑電話番号リスト”を元に、安全レベルを判定する。不審な電話番号からかかってきたら“迷惑な着信の可能性”“危険な着信の可能性”“不明な着信”といった案内が着信画面に表示される。

 今後は、NTTドコモ向けにも提供予定としている。

通話定額時代に投入するべきサービス

トビラシステムズ代表取締役社長の明田篤氏

 データベースを提供するトビラシステムズ代表取締役社長の明田篤氏は、携帯電話キャリアでは通話定額プランがスタンダードになりつつある中、勧誘などの迷惑電話が増えてくる傾向を説明し、「音声通話における対策が見直される時期にある」とした。

 高齢者を狙った詐欺電話のほか、比較的若い層にも、不動産投資・架空請求・異性あっせん、といった勧誘や詐欺電話が増えているという。データベース構築における情報収集の細かな手法は機密情報であるとしていたが、ユーザーのフィードバックを元に精度を上げていく方針。

 トビラシステムズは、ワイモバイル(旧ウィルコム)から提供されている対策サービス「迷惑電話チェッカー」における、データベースの提供も行っている。ベースとなるものは同じものの、モバイル向けのリスト、固定電話向けのリストなど、サービスごとに異なるリストを設けているとのこと。

マカフィーCMSB事業本部コンシューママーケティング本部の青木大知氏

 一方、マカフィーCMSB事業本部コンシューママーケティング本部の青木大知氏は「マカフィー セーフ コール」アプリにおいて、現段階ではユーザーが登録する番号のブロック情報の取得は行わないとした。今後はユーザーへのパーミッションを確認した上での、情報取得は検討しているという。

iOS版は現状難しい

 今回提供されるアプリはAndroid版のみ。iOS版についてはいつごろ対応するのか? 青木氏は、「検討はしているが、現状はiOSの仕様上、技術的に難しい」とコメントしている。また、現時点でGoogle Playでの配信予定はないとのこと。

 IP電話を含む通話アプリとの連携は非対応。今後の課題であるとした。

川崎 絵美