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NEC PC、SIMロックフリーの8インチタブレット

「ことりっぷ」アプリや電子書籍アプリを搭載~“旅のお供”に

 NECパーソナルコンピュータ(NEC PC)は、2014年秋冬にリリースするノートパソコンやタブレットを発表した。ラインアップの1つには、8インチディスプレイでLTE/3Gに対応したAndroid 4.4のSIMロックフリータブレット「LaVie Tab S TS708/T1W」が含まれ、12月下旬に発売される。同型のWi-Fi版も用意される。オープンプライスだが、直販サイトでの価格は3万9800円となる。Wi-Fi版は3万2800円。

 「LaVie Tab S TS708/T1W」は、モバイルデータ通信に対応したAndroidタブレット。8インチで1920×1200ドットのワイドIPS液晶ディスプレイを装備する。モバイル通信では、2.1GHz帯と800/900MHz帯をサポート。CPUはインテル製のZ3745で、2GBのメモリ、16GBのストレージを搭載する。メモリはデュアルスロットとのことで、高速な読み書きが可能という。大きさは123.8×209.8×7.9mm、重さは305g。バッテリーで8時間駆動する。

 大手MVNOやNTTドコモのAPN(通信接続設定)があらかじめプリセットされている予定だが、現時点ではどのMVNOをサポートするかは未定とのこと。3GはW-CDMA方式に対応し、auが採用するCDMA2000には非対応。auのLTEネットワークは、2.1GHz帯に対応していることから利用可能とのことだが、プリセット対象のMVNOにmineoが含まれる予定はないという。

 旅行ガイドブック「ことりっぷ」のアプリや、電子書籍アプリを搭載しており、NEC PCでは旅行にも持って行きやすいタブレットとアピールする。

 春にも8インチのタブレットをリリースしていたNEC PCだが、春モデルは割安なエントリーモデル、そして今回は薄型でハイスペックなモデルと位置付ける。一方で、レノボとはプラットフォームや部材の共通化を進めており、そのレノボは先日「YOGA Tablet 2」を発表したばかり。

 こうした点について、NEC PC取締役執行役員常務でレノボの役員でもある留目真伸氏は、同社のタブレットはテザリングの手間をなくし、サポートを手厚くすることで、初めてタブレットに触れる層を含めて、より幅広いユーザー層に向けた製品群と説明。レノボのタブレットは感度やリテラシーが高いユーザーに向けた製品と、異なる方向性のブランドと解説する。

 留目氏は、1つの製品ではユーザーの全てのニーズに対応できない、として、今回、ノートパソコンやタブレットなど多くの製品を揃えたと胸を張る。日本人のデジタルライフにマッチした製品を提供するのが、国内トップベンダーであるNEC PCの役目とも語っていた。

関口 聖