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高感度カメラ、ハイレゾ再生、約5.2インチ画面の「Xperia Z3 SO-01G」
(2014/9/30 11:40)
「Xperia Z3 SO-01G」は、ドコモの2014年冬モデルの1つとして登場する、Androidスマートフォン。10月下旬発売予定。暗がりでも撮影できる高感度カメラ、高音質のハイレゾ音源への対応など、エンターテイメント性が強化された。また、防水・防塵にも磨きがかかっており、IPX5/8相当の防水仕様、IP6Xの防塵仕様に対応する。
月々サポート適用時の予想実質価格は新規で5万円程度。ただし、MNPでは1万円台と月々サポートが増額される予定で、他社からのポートインを担う価格設定がされている。
高感度撮影、手ブレ補正
約2070万画素カメラでは、新たにISO12800という高感度撮影をサポート。Xperiaシリーズの中では最も高感度とのことで、わずかな光でも撮影できるという。明かりがほとんどない場所で撮影すると、自動的にこの感度に変更されるといい、手動でISO12800を選択することはできない。カメラはソニー製のGレンズ、裏面照射型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」、そして画質エンジン「BIONZ for mobile」の組み合わせ。先代となるXperia Z2からは、レンズの性能が変更になっており、広角25mmに対応する。F値は2.0。
高感度撮影のほか、電子式手ブレ補正「インテリジェントアクティブモード」が用意されており、走りながら動画を撮影してもブレない映像を記録できる。 Xperiaはカメラ撮影中に右下のボタンを押すだけでアプリを呼び出せる仕様になっているが、Xperia Z3ではプリインストールアプリを強化。音声を合成する「サウンドフォト」や、友だちのXperiaと一緒にマルチ撮影を楽しめる「マルチカメラ」といったアプリが搭載される。
ハイレゾに対応
音楽再生では、ハイレゾ音源と呼ばれる高音質な楽曲データを再生できる。Xperia Z2でも再生は可能だったが、その際にはDAC(デジタルアナログコンバーター)というオーディオ用機器もあわせて使う必要があったが、「Xperia Z3」では、一定クラス以上のヘッドホンであれば単体でハイレゾ音源を楽しめる。サポートするのは96KHz/24bit。また、通常の音楽ファイルをハイレゾ相当にアップコンバートする「DSEE HX」を内蔵。ハイレゾ音源がなくても高音質なサウンドを楽しめる仕様になっている。
このほか別売りのヘッドホンと組み合わせて、デジタルノイズキャンセリング機能を利用することもできる。デジタルノイズキャンセリングの仕組みは、Xperia Z2と同じで、イヤホンのマイクで拾ったノイズに対して逆位相の音を本体側で発生させる。これはソニー製のWalkmanで用いられてきた技術で、ノイズキャンセリング対応イヤホンはWalkman用のものも利用可能だ。ただし、現時点ではハイレゾとノイズキャンセリングの両方に対応したヘッドホン、イヤホンは販売されていないため、どちから一方しか有効にできない。
外観
外観は従来のXperiaシリーズで採用されてきたオムニバランスデザインを踏襲しつつ、角の部分には、傷に強い樹脂を採用。側面はメタルフレームで、アンテナとしても機能する。Xperia Z、Z1、Z2よりもセンターに向かって丸みを帯びた形状になっており、カラーリングも変更された。背面にはガラスパネルを採用する。細かな点ではロゴマークの配置も見直されており、前面にソニーロゴ、背面にドコモロゴが入る形になった。
ソフトウェア
ユーザーインターフェイスには、ドコモの「docomo LIVE UX」を採用するが、ワンタッチでソニーモバイル製の「Xperiaホーム」に設定を変更することが可能。音楽プレイヤーや動画プレイヤーも、一括で切り替わる仕組みだ。
画質補正として、写真やムービーを補正する「X-Reality for mobile」に対応しているが、新たに色を強調する「ダイナミックモード」も選択できるようになった。また、11月にリリース予定の「PS4 リモートプレイ」にも対応する。これは、家庭内の別の部屋からリビングなどに置かれたプレイステーション4を遠隔操作するサービスのこと。Wi-Fi経由で遊ぶことができ、操作はXperiaに接続したワイヤレスコントローラーで行う。
スペック
大きさは約146×72×7.3mm、重さは約152g。バッテリー容量は3100mAhで、連続待受時間はLTEで約640時間、3Gで約750時間、GSMで約570時間、連続通話時間はLTEで約1080分、3Gで約810分、GSMで約740分、実使用時間は約81時間とされている。ボディカラーはWhite、Black、Copper、Silver Greenの4色。
VoLTEや防水防塵、おサイフケータイ(NFC決済も対応)、Wi-Fi、DLNA/DTCP-IP/DTCP+、Bluetooth 4.0、急速充電2、非常用節電モードをサポート。シンプルなホームアプリも用意する。チップセットはMSM8974AC(2.5GHz駆動クアッドコアCPU)、3GBのメモリ、32GBのストレージを装備する。ワンセグやフルセグ、NOTTVに対応しているが、視聴時には同梱の外付けアンテナが必要となっている。