ウィルコム、3GのWi-Fiテザリングに対応した法人向けPHS端末


 ウィルコムおよびウィルコム沖縄は、法人向けPHS端末「PORTUS for Biz」(ポータス・フォー・ビズ、WX02S-H)を11月15日に発売する。

 「PORTUS for Biz」は、3GのモバイルWi-Fiルーター機能を搭載した法人向けPHS端末。ソフトバンクの「ULTRA SPEED」と、PHSが使えるモデルとなる。1700mAhのバッテリーを搭載し、モバイルバッテリーとして約4時間利用できる。

 ディスプレイは約2.2インチ、240×320ドット。カメラはブラウザは搭載せず、JavaアプリはFlashも利用できない。赤外線通信やEメール/ライトメールは利用できる。

 3Gは下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」、および「3Gハイスピード」をサポートする。Wi-FiはIEEE802.11b/g/nに準拠し、Wi-Fiテザリング時の最大同時接続数は10台。簡単接続機能としてWPSに対応する。

 大きさは約124×50×15mmで、重さは約120g。連続通話時間は3Gで約4時間、PHSで約14時間、連続待受時間は約1200時間。

 端末はウィルコムの法人向け直販サイトにおいて、「W-VALUE SELECT」を適用した場合に3万5520円と案内されている。そこから「W-VALUE」割引が適用されて、契約2カ月目から1480円×24カ月間の割引が受けられる。実質負担額は0円としている。

 料金プランは専用料金コースが用意される。キャンペーン料金となるが基本料月額2900円の「ウィルコムプランW(法人定額)」と、こちらもキャンペーン料金月額1480円の「ウィルコムプランW(法人従量)」が用意される。いずれもウィルコム宛の通話は無料で、他社携帯などには30秒毎に21円かかる。「だれとでも定額」にも加入できる。

 Wi-Fiテザリングを使った場合、定額プランは基本料に利用料が含まれ、従量プランの場合は1パケット0.105円で課金され、1890円を上限に定額となる。なお、Wi-Fiテザリング時は、ウィルコム指定の機種およびアクセスポイントでの利用が原則で、それ以外では通信料金が高額になる場合や接続できない場合があると案内されている。

 

(津田 啓夢)

2012/11/1 11:04