今週のケータイ Watchの読み方 (2012年8月10日)
GALAPAGOS STOREがマルチプラットフォーム展開
シャープが「GALAPAGOS STORE」サービスのiOS版アプリの提供を開始した。
電子書籍を中心にデジタルコンテンツを配信する「GALAPAGOS STORE」は、これまでAndroid端末向けに展開されてきた。専用端末の「メディアタブレット」などと共に発表されたこともあり、専用端末とセットで利用するイメージで広がったが、現在はAndroid向けアプリをスマートフォンやタブレットにインストールすれば利用できる。今回の取り組みにより、「GALAPAGOS STORE」がiPhoneやiPadでも利用できることになり、本格的なマルチプラットフォーム展開に至った格好だ。今後も、Webブラウザでの試し読み、Windows系タブレットへの対応、自社製タブレットの開発などの展開が計画されているという。
「GALAPAGOS STORE」のサービスは「ネット書庫」として、クラウド上にデータを保存し管理する仕組みを採用しており、最大3台の端末で同時にサービスを利用できる。AndroidとiOSの両方の端末を持つユーザーにもメリットがあるだろう。コンテンツ取扱数は約7万冊で、雑誌約320誌(3200冊以上)については最大2400×4096ドットと高精細なデータで収録されており、新しいiPadの高精細なディスプレイでも鮮明に楽しめるとしている。
日本市場への参入を表明しているAmazon.co.jpの「kindle」も、電子ペーパー搭載の専用端末が話題を集めるが、実際にはパソコンのWebブラウザやスマートフォンアプリからでも利用できる、マルチデバイス対応のサービスだ。ソニーの「Reader」も同じく電子ペーパー端末をラインナップしているが、ソニー製端末限定ではあるものの、スマートフォン・タブレット用アプリも用意し、やはりマルチデバイスで展開している。
電子書籍に限った話ではないが、「クラウド+マルチデバイス」展開は、現代的なサービスの基本事項になりつつある。「GALAPAGOS STORE」のサービス開始時期を考えると、今回の対応は少し遅れた印象が残るものの、マルチデバイス・マルチプラットフォームに舵を切ったことで、ユーザーにとっての選択肢が増えるのは歓迎すべきことではないだろうか。
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2012/8/10 18:12