スマホ所有は26%、SNSを積極的に利用――ニールセン調査


 ニールセン・カンパニーは、日本におけるスマートフォンの所有率や利用動向をまとめた調査レポートを発表した。3月に16歳~64歳の携帯電話ユーザー約1800人に対してインターネットで調査が行われた。調査対象は約1100人のスマートフォンユーザー、約700人の非スマートフォンユーザーで構成される。

 同調査では、調査対象のうち1008人に携帯電話の所有について質問。その結果、日本のユーザーのうちスマートフォンの所有率は、全体の26%とされ、特にフルタイム勤務の社会人は29%、あるいは学生は37%と、パートタイム勤務や自営業、専業主婦、無職と比べスマートフォン所有率が高い傾向となった。フィーチャーフォンの所有率は全体の63%、残りの11%はマルチメディアフォンと呼ばれるカテゴリーになるとのこと。ニールセンによれば、オープンOSではないもののタッチパネルを搭載し2.5G以上の通信方式に対応したフルブラウザ搭載機種をマルチメディアフォンと定義しており、日本では比較的最近のタッチパネル搭載フィーチャーフォンがそれにあたる。

 ハードウェアで備える機能については、スマートフォンとフィーチャーフォンのどちらもカメラがトップ。Wi-Fiは、スマートフォンでは60%が利用する一方、フィーチャーフォンは3%に留まる。予定表、他の機器との同期、楽曲再生、動画撮影など多くの機能においてスマートフォンユーザーは、フィーチャーフォンユーザー以上に各種機能を利用している。またコンテンツやサービスの利用について、Eメール、SMSの利用頻度はスマートフォンユーザーとフィーチャーフォンユーザーの間で、大きな違いは見られないが、SNSはスマートフォンユーザーが55%、フィーチャーフォンユーザーが15%と大きく差が開いた。

 自宅や公共交通機関など、コンテンツを利用する場所を尋ねたところ、スマートフォンユーザーは、全般的に非スマートフォンユーザーより、利用率が高く、積極的にコンテンツを利用する姿が示された。利用頻度が高い場所は、特に自宅となるが、そのほか、テレビ視聴時、バス・電話、空港、飲食店といった場面・場所におけるスマートフォンユーザーの利用率は6割を超えている。




(関口 聖)

2012/5/23 12:50