イー・モバイル千本氏、夏モデルで日本を元気に


左から、イー・アクセスのガン氏、千本氏、Huawei Deviceのワン・ビャオ氏、ファーウェイ・ジャパンの端末本部 端末営業統括部長のチン・ヨウ氏

 発表会に登壇したイー・アクセスの代表取締役会長の千本倖生氏は、冒頭、東日本大震災の災害について「一日も早い復興を」と語り、先の震災において「モバイルブロードバンドが非常に大事と再認識した」と話した。携帯電話事業者各社のネットワークが壊滅的な被害を受けるとともに、音声通話が不通になるなど、電話機能に大きな影響が出た中で、モバイルのデータ通信で安否確認情報がやりとりされたことが「歴史的な意味を持った」とした。

 千本氏は、「3月11日を境に日本は明らかに変わった。モバイル通信、ソーシャルメディアをもっと大切なインフラとして提供していかなければならない」とモバイル通信とソーシャルメディアの社会基盤としての重要性を説明した。「日本のライフスタイルをモバイルブロードバンドで元気にしていこう」と語った千本氏は、「震災ショックからやや改善の見通しが見えてきた」と述べ、今回イー・モバイルが発表した2011年夏モデル5機種において、「国内経済に何か元気を与えていきたい」と抱負を語った。

 イー・モバイルの夏のキーワードは、DC-HSDPA方式の「EMOBILE G4」とスマートフォンだという。同社は今夏、G4とスマートフォンを本格的に市場投入するとともに、音声通話についてもキャンペーンを用意し、利用促進を図っていく方針。なお、イー・モバイルの音声通話は、東日本大震災の際も通話規制を実施しておらず99%通話ができたという。

 ついで登壇したイー・アクセスの代表取締役社長、エリック・ガン氏は、モバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi」が100万台の出荷を達成したことや、音声端末向け料金プラン「スマートプラン」の「通話定額オプション」が最大25カ月間無料となるキャンペーンについて紹介。無料通話キャンペーンについて「チャレンジなキャンペーン」と話した。

 このほか発表会では、Huaweiのデバイス部門を担う事業会社Huawei DeviceのCEOであるワン・ビャオ氏が登壇し、イー・アクセスと協調して端末を展開していくことで、日本の携帯電話市場において迅速に製品展開できていることなどを語った。

千本氏ガン氏
ワン・ビャオ氏夏の5モデル


 




(津田 啓夢)

2011/6/14 22:14