ASUS、キーボードドックがセットのタブレット端末を発売


「Eee Pad Transformer TF101」

 アスース・ジャパンは、Android 3.0搭載のタブレット型端末にキーボードドックをセットにした「Eee Pad Transformer TF101」を6月25日に発売する。価格は5万9800円。

 今回発売される「Eee Pad Transformer TF101」は、タブレット型端末として一般的なタッチパネル搭載の本体に加えて、本体を装着できるキーボードドックがセットになった製品。キーボードドックを装着した状態で折り畳むことができ、ノートパソコンのように利用することも可能。通信方式は無線LANで、3Gなど携帯電話ネットワークには対応しない。なお、Android 3.1へのバージョンアップを現在検証中で、準備ができ次第Android 3.1へのバージョンアップファイルが提供される見込み。

 キーボードドックには2つのUSB端子のほか、SDHC対応のメモリカードスロット、マルチタッチ・タッチパッド、バッテリーも搭載されている。キーボードには画面撮影機能や無線LANのオン・オフなど、設定を容易に変更できるキーも搭載。本体の電源をオンにしたままでキーボードドックの取り外しが行える。

 本体は10.1インチ、1280×800ドット、LEDバックライトのIPS液晶パネルを搭載し、10本の指まで認識できるマルチタッチに対応。ゴリラガラスが採用され、強度を確保している。カメラは背面に500万画素、インカメラに120万画素の2つを装備し、HDMI mini端子、SRS Soundに対応したステレオスピーカーを搭載する。

 CPUはNVIDIAのTegra 2で、1GHz駆動。メモリは1GBで、データを保存できる内蔵メモリの容量は32GB。GPS、電子コンパス、光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープを搭載し、Bluetooth 2.1をサポート。無線LANはIEEE802.11b/g/n。

 Android標準のアプリに加えて、Polaris Office、Booklive!Reader、ASUS提供のオンラインサービス「MyCloud」、DLNAアプリ「MyNet」などがプリインストールされる。標準搭載の日本語入力システムは「FSKAREN for Android」。

 単体では、バッテリー駆動時間は約9.5時間、大きさは約271×177×12.98mm、重さは約680g。キーボードドック装着時は、バッテリー駆動時間が約16時間、大きさは約271×185×28mm、重さは約1.3kg。

 

日本市場でもタブレット型端末を拡充

アスース・ジャパン マーケティング部 マーケティングマネージャーのシンシア・テン氏

 10日には都内で記者向けに説明会が開催された。アスース・ジャパン マーケティング部 マーケティングマネージャーのシンシア・テン氏は、Androidタブレットとしての使い勝手や、キーボードドックを装着し約16時間の駆動時間を実現したことなどを紹介。クラウドサービスと連携するアプリを搭載することで、「Eee」シリーズをクラウドデバイスとして位置づける方針にも言及した。

 同氏はまた、「日本のでタブレット型端末はこれで2製品目。これから市場にはどんどん出てくるので、私たちもたくさんの製品を用意していきたい。詳細はまだ言えないが、充実したシリーズを提供していきたい」と、タブレット型端末のラインナップを拡充していく方針を明らかにしている。「8月末までに(コンシューマー向けで)5万台」と販売目標も明らかにし、「十分に、日本市場のポテンシャルを感じている」と自信を見せた。

 説明会ではこのほか、法人向けにも販売を拡大していく方針が説明された。また、NVIDIAの担当者からはTegra 2のパワフルな性能がアピールされ、ゲームのデモなども行われた。

キーボードドックにはUSB端子なども装備。ファイルマネージャーアプリもプリインストールされるラインナップは拡充される見込みで、日本市場への投入が決まっていない製品の発売にも期待がかかる
NVIDIAによるTegra 2のアピール最新のゲームでクオリティに高さを解説。物理演算や水面の処理もGPUでスムーズに行われる

会場の展示

参考展示

参考展示されたのは、台湾で発表されて間もないAndroid 3.0搭載の「Eee Pad Slider」(左)と、Padfone(右)。どちらも日本での展開は未定

 




(太田 亮三)

2011/6/10 17:32