ドコモの関東甲信越契約者に通信障害、172万人に影響


 NTTドコモは、通信設備の故障により、関東甲信越地域で契約されたFOMAおよびmova回線に通信障害が発生していることを明らかにした。影響は最大で172万契約に上る。

 障害の原因は、ドコモの通信設備の故障に伴う輻輳によるもの。障害の対象となるのは、関東甲信越地域で契約したFOMAおよびmova回線となるため、対象者は北海道にいても、沖縄にいても障害の影響を受けることになる。関東甲信越の契約数は2454万件で、このうち最大172万ユーザーに影響が出る。

 なお、音声通話およびパケット通信ともに利用しにくくなっているが、繋がらないわけではないという。障害は8時27分頃に発生し、現時点で復旧の目途はたっていない。

【追記 2011/06/06 16時45分】
 NTTドコモは、契約対象に新たにXiと衛星携帯電話契約のユーザーを追加した。ドコモ契約後に、MNPを利用して他社事業者へ転出したユーザーについても影響を受ける可能性があるとしている。これは故障した設備に記録されていた顧客情報に影響が出ているため。最大で172万人に影響が出る。なお、現時点で復旧の目途はたっていないとしている。

【追記 2011/06/06 19時20分】
 NTTドコモは、18時30分現在の第3報として、音声通話については18時25分に回復したと発表した。なお、パケット通信については引き続き繋がりにくい状況が続いているとしている。18時現在のユーザー申告件数は3346件。

【追記 2011/06/06 20時15分】
 NTTドコモは、19時30分現在の第4報として、音声通話について一旦回復したものの、ふたたび繋がりにくい状況が発生していることを明らかにした。パケット通信については引き続き繋がりにくい状態が続いている。19時現在のユーザー申告件数は3498件。

【追記 2011/06/07 11時40分】
 NTTドコモは、6月6日21時36分頃、通信障害から完全復旧したと発表した。障害は約13時間に渡って発生していたことになる。なお原因の詳細については調査中としているが、電話番号を管理するサーバーの故障によるものとしている。ドコモでは今後原因を究明し、電気通信事業者法に則って総務省に報告する方針だ。

 

(津田 啓夢)

2011/6/6 13:04