【2015 International CES】
20gのウェアラブルや全方位ストリーミングなどユニークなカメラ
(2015/1/16 14:15)
カメラもまた、ウェアラブルな製品、あるいはスマートフォンとの連動など、新たな進化の道を歩んでいる。「2015 International CES」では、スタートアップ企業によるユニークな製品も展示されていたので、それらをピックアップして紹介したい。
FLIRのスマホ用赤外線カメラ「FLIR ONE」の最新モデル。従来モデルはジャケットケース型だったが、今回はコネクタ接続型になった。iOS向けのLightningコネクタ仕様とAndroid向けのmicroUSB仕様がある。Lightningコネクタ仕様は裏表どちらでも利用できるので、キメ顔のセルフィ赤外線画像をTwitterに公開することも可能だ。価格は249ドルで予約前の登録受付中。
ウェアラブルカメラの「Narrative Clip 2」。衣類にクリップで固定し、日常風景を数秒おきに静止画で記録する。従来モデルの「Narrative Clip」に比べると、Wi-Fiが追加され、若干厚みが増したが、大きさは36mm四方と小さい。Narrative Clip 2は199ドルで今年発売予定。Narrative Clipは149ドルで発売中。
「VEIVU^2」(VIEVU Squared)は衣類にクリップで固定できるウェアラブルカメラ。Narrativeに似たデザインで、約1.9インチ(約4.8cm)四方とコンパクトだが、こちらはHD動画の撮影やストリーミングが可能。Wi-Fiにも対応している。価格は349.99ドル。
「Geco」はメガネのフレームに固定できるウェアラブルカメラ。20gとメガネ並の重量。720pで最大60フレーム、1080pで最大30フレームのH.264動画を撮影できる。その代わり、バッテリ容量は小さめで、満充電で最大1時間までの撮影となっている。防水ハウジングケースも付属する。現在開発中で、予約を受け付けている。
「LifeLogger」は耳にかけるヘッドバンド型のウェアラブルカメラ。位置情報も記録され、あとで動画を地図上の移動軌跡と一緒に視聴できる。スマホと連携させることで、ライブストリーミングも可能。昨年も展示されていたが、まだ開発中で、プライベートベータを募集している。
RICOHの全方位カメラ「THETA」も展示されている。裏表両方に魚眼レンズカメラが搭載されていて、合成した全方位画像をスマホで確認できる。バッテリ内蔵で持ち歩いて使えるが、ディスプレイは搭載しておらず、画像の確認にはスマホが必要。動画撮影も可能だがストリーミングには対応しない。国内での実売価格は3万円強。
「Panono」はボール状の形状の全方位カメラ。直上に放り投げると、空中で全方位の画像を撮影し、Wi-Fi経由でスマホやタブレットで見ることができる。USBでパソコンに転送することも可能。空中から見下ろしたような映像を簡単に撮影できるのが特徴。キャッチし損ねても壊れないように頑丈になているというが、はっきり言って怖い。2015年春発売予定で、本体価格は549ドル。
IC Real Tecの全方位カメラ「ALLIE」シリーズ。2個のカメラを搭載していて、全方位の映像を合成し、スマホやタブレットで見ることができる。バッテリは内蔵しないが、ライブストリーミングにも対応。クラウドに1週間あるいは1カ月映像を保存することも可能。
どこか頭足類っぽいデザインのGiropcic「360cam」。下面30度以外を一気に動画で撮影できる。バッテリは内蔵しないが、オプションでE26規格の電球ソケットに設置することも可能で、ライブストリーミングもできる。価格は499ドル。