本日の一品

スマホを充電しながらUSBキーボード・マウスも使えるUSBアダプター

「JUH660」

 Android端末をパソコン感覚で操作したい時は、ワイヤレスのキーボードやマウスを使うのがスタイリッシュだ。ただ、そうした周辺機器は、バッテリー残量を気にする必要があったり、少し値が張ることがあるBluetooth対応製品をわざわざ用意しなければならないのが、ちょっとネック。

 ということで、有線のUSB機器を使おうと思っても、ポートが一つしかないAndroid端末では、USB機器を接続している間は端末を充電できないので内蔵バッテリーに頼るしかなく、長時間安心して使っていられない。そんなAndroid端末をパソコン的に使う際の障壁となる問題を解決してくれるのが、「JUH660」だ。

サイズは奥行57×高さ24×幅25.2mm、重さは36g
前面にはUSB2.0のメス端子を2つ搭載
背面にはmicroUSBのオス・メス端子とモード切り替えスイッチを備えている

 本製品はmicroUSBのオス・メス端子1つずつと、USB 2.0のメス端子を2つ備えたUSBアダプター。OTG(On The Go)とAOA(Android Open Accessory)2.0という仕様に対応しており、スイッチで2つのモードを切り替えられる。使いたいモードに切り替えてから周辺機器やAndroid端末を接続するだけで使用可能だ。

 AOAモードで使用すると、Android端末にキーボードやマウスなどを接続して使いながら、Android端末に給電できるのが本製品の最大の特徴。バッテリー残量を気にせず長時間の作業もできちゃうのだ。

上部にあるLEDライトが緑色に光るとAOAモード、オレンジ色に光るとOTGモードであることを表す
スマートフォンでAOAモードで接続。もちろん何の問題もなく使用できた
パソコンライクに使うならやはりタブレットの方が見た目も使い勝手もしっくりくる
USBメモリやカードリーダーを利用する際はOTGモードに。この場合Android端末の充電はできないが、必要に応じてAOAに切り替えればいいので、大きなデメリットではない

 AOAモードで使用できる周辺機器の種類は、キーボードとマウスのみ、とガイドに記載されている。なので、USBメモリやカードリーダーなどを接続したい場合は、OTGモードに切り替える必要がある。OTGモード時はAndroid端末への給電はできないが、周辺機器には給電されるので、Android端末のバッテリーの消耗は軽減されるだろう。

 なお、最新のファームウェアアップデートを行うと、充電の最大出力が0.5Aから1Aにアップするとのこと。早速アップデートしてみると、筆者の環境では出力電流が0.5Aを超えるようになり、充電速度も改善された。ファームウェアが古いバージョンなら、ぜひともアップデートしておきたい。

筆者の環境だと、だいたい0.7Aほどで安定して給電されていた

 購入の際に注意しておきたい点は、AOAモードを利用できるのがAndroid 4.1以降の端末であること。それとOTGモードも、OTG対応端末でないと動作しないこと。本製品をフル活用するにはある程度条件を満たすAndroid端末が必要だが、それさえクリアすればよりパソコンに近い雰囲気の環境を手軽に構築できるので、おすすめだ。

製品名販売元購入価格
JUH660加賀ハイテック3000円

藤縄優佑