シュッとするだけで、画面の指紋を残さず雑菌も除去？

「Monster CleanTouch」

　仕事でイギリスへ行く機会があり、空港の家電屋さんで物色していたところ、店舗内のいたるところに置かれていてイチ押し感がハンパなかったアイテムがあった。それがこの「Monster CleanTouch」。詳しい説明がほとんどなかったのだけれど、パッケージから読み取る限りでは、タッチスクリーンに汚れや指紋を付きにくくするコーティングを施して、雑菌の繁殖も抑えるらしい。

　ところで、Monsterというのは、モンスターケーブルで有名なあのモンスターである。オーディオ・ビジュアルの分野ではプロやハイアマチュア、あるいはこだわりのある人が使っているらしい、米国の高級ケーブルブランドだ。そのモンスターが手がけているスマホグッズなのだから、一見すごく眉唾なパッケージに見えたとしても、きっとそれは筆者の勘違いだ。12ポンド（日本円で1800円超）と決して安くはないけれど、抜群の効果を発揮してくれるに違いないと期待して購入したのである。

　なぜかはわからないが、一番のおすすめ用途はiPadらしい。iPhoneやiPodの画面にも、という感じなので、おそらくAndroidスマートフォンやタブレットに使用しても問題ないだろう。

パッケージにはあまり詳しいことは書いていないが、液体をスプレーして使うようである

よくわからないが、とにかくiPad推し

スプレーとクロス、ポーチの3点セット

　パッケージ内容は、カード型のスプレーとクリーニングクロス、そして持ち運び時に便利なポーチの3点。8カ国語で記載された説明書もあり、その内容に従えば、以下のような手順で使用する。

　1. iPadなどの電源はオフにして、画面が冷えていることを確認する
　2. 画面にスプレーを吹きかけて、5～10秒放置する。あるいはもっと長く放置する
　3. クリーニングクロスで円を描くように拭き上げる

　手順2では、長く放置しておくほどより指紋が付きにくくなるらしい。注釈には「iPadを使う前に手を洗っておけば指紋や汚れが付きにくくなるぞ」なんて書いているのだが、それはまあ当たり前のような……。

画面に吹きかけて……

しばらく放置する

付属のクロスで拭き上げればおしまい

　で、実際に使ってみた結果としては、うーん、なんとなく指紋が付きにくくなったかなー、というレベル。心持ち指先の滑りがよくなってタッチ操作しやすくなった感じがしないでもない。指紋ではないが、電話した後の耳や頬の皮脂が目立ちにくくなった印象もある。それと、もし汚れが付いてしまっても、一拭きするだけでわりと簡単に取り除けるようになったような。なんか高級オーディオケーブルの感じと似ている……？

　効果のほどは微妙なところもあるが、20ミリリットル入っているスプレーは300回分も使用できるようなので、単純に画面の汚れ落としに使うのもいいし、PCのディスプレイに使うのもよさそう。実は、別の製品として「Monster ScreenClean」というタッチ式ではない画面用の製品も発売されていたりするのだけれど。

　レンズのコーティングに影響があるかもしれないので使用は自己責任なのだが、メガネ拭きにもちょうどよかった。筆者は、カメラを構えるたびにメガネに手や指が当たってしまい、取材が終わった時にはメガネレンズが皮脂で汚れてすごく見にくい、なんてことも多いので、これを防ぎやすくなったのはうれしい。他にもけっこうあちこちで活躍してくれるんじゃないかと期待している。

Monsterロゴのキャリーポーチは意外にカッコいいかも