安くても必要十分! 割り切って使うミニスクリュードライバー


ホームセンターで買ってきた電動スクリュードライバー。ブリスターパック入りで購入価格1980円ナリ

 ホームセンターで、一番安い電動スクリュードライバーを購入したんです。小型のハンドドリルで、ビット(先端)をねじ回し用や、穴あけ用ドリルに変えられるタイプです。これがびっくり、手作業のねじ回しに比べてホントに作業が捗ります。これまで買うのをためらっていた「IKEA」のなどの、組み立てが基本の家具、例えば棚作りだってホントに捗る。安くたって馬鹿にしちゃいけません。「なにかと捗る」という言葉が本当にぴったりなのが、この電動スクリュードライバーのいうヤツなのです。

 さて今回、電動スクリュードライバーをいろいろ調べてしまったのですが、ホームセンターに行くと、安いものから、プロが使いそうな高いものまでいろいろありますよね。何がどう違うのか、自分の目的には合うのかどうか。幸い店頭ではこのミニスクリュードライバーもプロ用も、スペックがいろいろ書いてあるので、それを調べて検討してみました。

最大トルクは3.5Nm

 トルクとは、この場合はねじなどを回す際に加える力の強さのことで、単位はNm(ニュートン・メートル)で表します。プロ用の製品には「最大トルク 10Nm」などと書いてあることがありました。3.5Nmというのは、木材のねじを回したり、穴を開けるには十分な数字みたいです。なるほど。

トルク調整は6段階で可能

 ただ、3.5Nmのフルパワーで常にねじを回すわけでなくて、今回購入した電動ドライバーの場合、1~6までの6段階でトルクを調整できるつまみが付けられています。説明書には「1~5をねじまわしに、6はドリルを使って穴を開けるときのみに使い、ねじを回すのには使わないでください」と書かれていますので、ネジをまわすだけなら3.5Nmでも十分以上なんでしょうね。ただ、1~5の段階が何Nmであるかについては取り扱い説明書にも記載されておらず、おおざっぱに強さを6段階にわけているだけなのでしょう。その安さにも関わらず、トルク調整機構がついていることが特徴のひとつでしょう。

ビットは6.35ミリの六角軸

 これは標準的なもののようで、ホームセンターに替えのドリル刃、ビットがたくさん売られていました。これもまたいろいろな値段のものがあってピンきりみたいですが……。

回転数は170回転/分

 ……これはかなり少ない部類に入るようで、やはりこの辺りが安さと比例する部分みたいです。実際に、写真のように棚のようなものを設置する際には、ドリルで穴を開けてから、棚を設置したい場所におき、ドライバーでねじを締める、という手順でやりますが、「木に穴を空ける」というのがかなりゆっくりです。ドリル先端を、穴を開けたい場所に押し付け、スイッチを入れて、ドリルがゴリゴリゴリ……と穴を開けていくのを10~20秒くらい眺めている感じになります。

 ただ、キリを手で回して穴を開けてから、ドライバーを手で回しでゴリゴリやるのとでは全然効率が違いますからね、絶対的に電動スクリュードライバーは便利です。あとは、この穴あけやねじ回しのスピードをどう考えるかですね。安い値段で買ってDIYはのんびりやろう(でもなにかと捗る)と割り切るか、がんばって高いのを買って手早くプロのごとく作業するか。さぁ、あなたはどちらにしますか?

標準では、ねじ回し用が2つ、ドリル刃が3つ付いてきます。ただ、付いてきたドリル刃はすぐに先が丸くなってしまったので、このあたりは安い製品の宿命なのかもしれません棚作り。木に穴を開ける速度は遅いので、20~30秒くらいはじっと眺めている感じ

 

製品名販売元購入価格
DIY用ミニスクリュードライバー CC-10KDケーヨーD21980円

 

(大和 哲)

2011/11/4 06:00