クリスマスだしThinkGeekでお買い物

スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコ ンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称 衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


クリスマスだしThinkGeekでお買い物

 拙者がたまに使う海外通販サイトにThinkGeekというギーク系バラエティショップ(!?)がある。いろ~んなマニア向けグッズを売ってたり、あるいは企画/製作もしているところだ。

 このThinkGeekが、ヤマハのテノリオン風の楽器を発売した。Bliptronic 5000 LED Synthesizerという名で、お値段はUS $49.99。5000円弱な感じ!! 安いかもッ!! てなわけで買ってみた。

ThinkGeekのBliptronic 5000 LED Synthesizer。US $49.99で買えるテノリオン風の電子楽器なのだ

 Bliptronic 5000 LED Synthesizerは、8×8個のボタンを使って音階をプログラムして自動演奏を行える楽器。名前に“シンセサイザー”とあるものの、出る音色はプリセットの8音色(FM音源風)のみで、シンセ風、ピアノ風、オルガン風などの音が用意されている。

 また、本体右側のツマミでボリューム、音色、演奏速度、ループ演奏の有無などをコントロールできるほか、ヘッドホン出力端子、LINE OUT端子、LINK IN/OUT端子を備えている。LINK IN/OUT端子を使うと、Bliptronic 5000 LED Synthesizerを何台でもリンクでき、テンポを合わせての同期演奏を行える。

4つのツマミで操作。上から、ループ演奏をするかどうか、演奏スピード、音色、電源/ボリューム調整となる。その下は演奏/演奏停止ボタン。非常に簡単に扱えるLINK IN/OUT端子、LINE OUT端子、ヘッドホン出力端子を持つ。LINKケーブル2本が付属していた。本体上面下部にはスピーカーが埋め込まれている電源は単三形乾電池×4本。底面や側面はプラスチックだが、LEDグリッドがある本体上面はヘアライン仕上げのアルミと思わしき金属製だ

 で、どんなふうに動いて音が出るのかは、ThinkGeekの製品紹介ページの下のほーにある動画のとおり。

 そして、コレを「複数台接続して遊ぼう!!」と2台購入した拙者的印象は、確かに手軽に遊べて楽しめるガジェットなんですけど、う~ん、短時間で飽きますな。使い勝手はシンプルですぐ遊べるものの、音質も機能もイマイチ。ヤマハのテノリオンによる演奏には遙か遠く及ばないっていうか別モノと考えたほうがよさそうだ。

 ただ、チョー簡単に遊べる電子音源として工夫のしがい(斬新な演奏法考案や改造)もあると思うし、こういうガジェットが初めてという人なら「ま、5000円だし、こんなもんかな!?」と納得できるかもしれない。お子様へのプレゼントとして考えれば、かなり喜ばれる類なんではなかろうか?

 で、Bliptronic 5000 LED Synthesizerのレビューは以上で終わりなんですけど、ほかにも「コレおもしろそう」というモンをいくつか買ったので、引き続きご紹介。共通点はLED。クリスマスだしLEDのきれいな光を見たりして遊べるガジェットでも、てな感じっス。

意外に使えるリモコン式フルカラーLEDランプ

 お次はMulti-Color LED Lightbulb w/Remoteという製品。フツーの電球ソケット(E26ソケット)にねじ込んで光らせることができる、リモコン式のフルカラーLED照明だ。

Multi-Color LED Lightbulb w/Remote。RGB LEDバルブと専用リモコンのセット商品ですな。E26ソケット対応で、電圧はAC 110-240V(50/60Hz)対応なので、日本でも使える(使えた)。US $34.99で購入

 これ、5W級のフルカラーLEDを光源とする電球型(てゅーか電球用ソケットに挿して使える)照明器具ですな。フルカラー(RGB)という点とリモコン制御と言う点が楽しげだったので衝動買い。お値段はUS $34.99。

 3000円くらい出して全然ダメな商品だったらヤだけど、でもリモコンってのは楽しげだし、フルカラーだし、的に買ったわけだが、拙者的にはわりと当たりだった。

 使い方はカンタンで、前述のとおりフツーのE26ソケットにねじ込むだけ。あとはリモコンでオンオフ、発光色の変更、それから色を自動変更するモードなどを選べる。コレ、恐らくEagleLightというメーカーの製品だと思うが、クリスマスなどの演出用照明としてはかなり実用的な気が。なお、その光り方はYouTubeでいくつか見られる。

こんなふうに一般的な電球の口金にねじ込んで使えるオンオフや色の変更は専用リモコンで行うリモコンにより、オンオフ、発光色の変更(合計16色)、明るさの変更(4段階)をコントロールできる。リモコンの詳細な機能はココ(←PDF)
赤く光らせたところ(リモコンのRボタン押下)緑に光らせたところ(リモコンのGボタン押下)青で光らせたところ(リモコンのBボタン押下)
白に光らせたところ(リモコンのWボタン押下)。RGB混色の白なので、光のエッジ部分に若干の色が見えちゃう黄色や水色、紫色などにも光らせられる4段階の調光も可能

 5W級フルカラーLEDとしてはちょっと暗い!? てな感じで、光も狭角度で出るスポット光って感じ。ぎりぎり読書ならできる!? 的な光源なので、やはり演出用照明~常夜灯などとするのが現実的だろう。

 でも、US $34.99でフルカラー&リモコン制御のLEDバルブが買えるというのはお得感がある気がする。拙者の場合、ThinkGeekにてこの値段で買ったが、探せばもっと安いところもあるようだ。

 ともあれ、照明器具としての信頼性/耐久性などがどーなのかはイマイチわからないが、用途や気分によって手軽に扱えるマルチカラーなLED光源としてイロイロと使えそうだ。わりとオススメ。

LEDでメッセージ表示

 さらにScrolling LED Message Sign with Remoteを買ってみた。US $39.99。クルマのリアウィンドウ近くとかに設置してメッセージ(英字/数字/記号)を表示できるLED表示器ですな。

Scrolling LED Message Sign with Remote。ThinkGeekにてUS $39.99で購入。サイズは7.6×43×8.9cmで、表示部は7×50のドットマトリクス状になっている右から左へとメッセージが流れていく。電源は12Vで、クルマのシガーライターソケットから取れるリモコンを使ってメッセージの変更、オリジナルメッセージの入力などもできる

 Scrolling LED Message Sign with Remoteの主な特徴は、まず99種類の英文プリセットメッセージを内蔵する点。クルマ用、小売店用、オフィス用など、用途別にさまざまなメッセージが用意されている。

 具体的なメッセージとしては「Child on board」とか「Back in 10 minutes」とか「My other car is Porsche」とか「If the universe is expanding ... Why can't I find a parking space」といった感じ。実用的だったり、クスッと笑えたり、みたいな。

 オリジナルメッセージを入力することもできる。入れられる文字数は1メッセージにつき80文字まで。合計10のメッセージを保存できる。なお、こういったメッセージのプログラミングや本体の操作は全て、付属の専用リモコン(赤外線)で行う。

 使用感としては、プログラミング時の入力操作が若干タルいこと。ある程度慣れないと入力ミスにイラついたりも。でも、この価格で比較的に自由度の高いLEDメッセージパネルを利用できるってのは好印象である。商売に使えると思いますヨ。

 それと、ついでにScrolling LED Name Badge IIってのも買ってみた。ThinkGeekにてUS $29.99。

Scrolling LED Name Badge II。クレジットカードより一回り小さいバッヂ型のLEDメッセージボードで、表示内容を自由にプログラムできる電源はコイン電池(CR2032)。背面にある3つのボタンでメッセージをプログラムできる。同じく背面にあるピンやマグネットで衣服などに装着できるこんな感じで、好きな場所に取り付けて楽しめる

 Scrolling LED Name Badge IIも上記のクルマ用LEDメッセージボードと同様、プログラム可能なLEDメッセージボードだ。が、サイズが8×4×1cm程度と小型。要はバッヂとして使える製品ですな。US $29.99ってのはミョーに高いような気がするが、LED好きとしてはかなりソソられてしまい衝動買い。

 しかしその機能/使用感には意外なコナレ感があった。主な機能としては、6種類のメッセージを保存可能というもの。各メッセージの文字数は最大256文字(そのうちひとつのみは512文字まで)。これを3つのボタンでプログラムできるが、チョイ慣れると案外スムーズにプログラムを進められる。デジタル時計の時間合わせのような感覚で操作できますな。

 スクロールスピードや輝度の設定もできるが、その操作もわりとカンタン。たった3つのボタンだけで、メッセージ選択、入力、ほかの機能設定をわりとスムーズにできちゃうのはプチ凄いと思った。衣服などへの取り付け機構も、若干チャチながら実用的。

 日本円でだいたい2700円てのは少々高い気はするが、このテのモノとしては小型だし扱いやすいしで、なかなか気に入れた。

ちょっとオバカ(!?)なLEDアイテム2種

 以前から気になっていたLED Faucet Lightsも買った。ThinkGeekにてUS $19.99。日本国内でも同じモノ~類似したものが買えるようだ

LED Faucet Lights。蛇口に装着し、水の温度により赤や青の色で水の流れを演出するLED小物だ水道から出てくる水が冷たいときは青色に光る。水の流れも青くなってキレイ出てくる水の温度が31℃くらいになると、LEDの光が赤色になる

 LED Faucet Lightsは、水道の蛇口に取り付けるLEDアイテムで、上の写真のように水の温度によりLED発光色が青もしくは赤に変わるというもの。直感的に水の温度がわかる、てのもあるが、2色だけなので「冷たいか、暖かいか」のみしか判断できない。てなわけで「水が色付きで光って出てくる~!!」的に遊ぶ製品ですな。

 それとこの製品、米国以外の蛇口での使用は推奨されていない。LED Faucet Lightsは蛇口先端のネジ部に取り付けて使うが、日本と米国ではネジ部の規格が違うケースが大半で、取り付けできないからだ。でも、実際は上の写真のように「一応は取り付けできた」のであった。無理矢理ねじ込んだんですけどね。無理矢理なら、とりあえず「使えないこともない」と。

 結局、あんまりオススメはしない拙者。温度によって水の色が違って見えるのは楽しげであり、人に見せるとよくウケる。が、それだけ。オモシロいんだが、色が2種類にしか変わらないので色による温度視認方面の実用性は望めないし、上記のとおり日本の規格の蛇口に取り付けにくいからだ。

 最後に、Ultimate 5-in-1 Geek Pen。ThinkGeekにてUS $9.99。

Ultimate 5-in-1 Geek Pen。US $9.99。5つの機能を持つ究極のギーク・ペン!! みたいなこんな感じのペンで、基本的にはボールペンポールペンに加え、PDAなどを操作できるスタイラスとしても使える
さらにフレキシブルアームの先に白色LED照明!!加えて紫外線LED照射機能で偽札とか蛍光物質を発見可能!!オマケに赤色レーザーポインタとしても使える!! 的な

 Ultimate 5-in-1 Geek Penの機能は上の写真のとおり。半分冗談で買ったんですけど、これ、なかなかイイ!! フレキシブルアームの先に付いた白色LEDは意外なほど実用的だし、スタイラス機能もナイス。紫外線LEDはギーク感があっておもしろいものの、あんまり使わないが、レーザーポインタは愉快&ときどき役立ったりする。

 ペンは金属製で、恐らく長さが合うボールペンのリフィルを見つければポールペンを交換可能。ただ、全体的にほんの少し作りが大味。日本製のボールペン類と比べると荒削り&チープ感がある。でもUS $9.99=1000円でお釣りが来ることを考えれば、けっこーオススメできる気がする。

 てな感じで、年末にかこつけてLED関連のヘンなモンばかりを海外通販してみた次第。これらLED関連ガジェットは全てThinkGeekで買った。理由は、ThinkGeek、日本への送料高いんですよ。今回は約US $91.99かかった。ので、買うときはイロイロとまとめ買いがお得かな、と。

 ちなみにThinkGeekでの通販、拙者の場合、初回(会員登録時)にクレジットカードの登録住所と現住所が同じかどうかを確認するため、ショップと電子メールのやりとりが必要だった。具体的には、カード番号などと電話料金領収書などの現住所入り書類をデジカメ画像として送ったが、コレがちょいと面倒であった。が、ソレを済ませた後はとくに面倒な手続きは必要なく通販を利用できている。

 なお、海外通販のなかでとくにギーク系っていうかガジェットや電子部品なんかを買う場合、ナゼかショップ側のミス(物品が違うとか足りないとか)が起きがちだったりする。その際、多くの場合英文メールのやり取りが必要になる。そんなケースでの具体例が「武蔵野電波のブレッドボーダーズ 海外通販での決済と英文メールを考えよう」にあるので、年末ヒマだしThinkGeekでナニか買おうかニャという人はご一読を。

2009/12/21 06:00