みんなのケータイ

ARROWS NX F-02Gが開発用端末に!

 外でスマートフォンを使う時に以前から不満に感じていたのが、極端に通信速度の遅い無料Wi-Fiスポットに自動接続する場合があること。たとえばARROWS NX F-02Gはドコモ端末ということで、ドコモが設置している無料Wi-Fiスポットを利用できる。通勤時なんかに駅のホームなどでモバイル通信のデータ量を抑えつつ高速通信できるのはとってもありがたいのだけれど、時間帯によっては全然通信しないことがあるのだ。

 快調な時はWi-Fiなのかモバイルネットワークなのか意識することなくすいすいネットできるものの、一度通信が途絶えがちになると画面上部のステータスバーのWi-Fiアイコンを見て初めて、「どうやらWi-Fi接続が遅い」ことに気付く。で、Wi-Fi設定の画面を表示させて、そこで改めて「やっぱりいつもの遅いアクセスポイントにつながっている」ことが分かるパターンばかり。これは、高速なLTEネットワークが充実していることの裏返しでもあるのだけれど。

 簡単に解決するなら、Wi-Fiをオフにするという手もあるかもしれない。が、某Ingressのような位置情報が重要なゲームでは、Wi-Fiがオフの場合に位置情報をつかむのが遅くなってしまう。それに、F-02Gが備えるWi-Fi+モバイルネットワークで高速通信できる「マルチコネクション」を有効活用するためにも、やはりWi-Fiは常にオンにしておきたいところ。

 そもそもこの「気付いたら遅いWi-Fi」問題は、通信しにくいことよりも、いちいちWi-Fi設定画面を開いてどのアクセスポイントに接続しているのかを確認したところで、「やっぱりこれか」という気持ちになるのが一番つらいのだ。できるだけ少ない手間で今接続しているアクセスポイントが分かれば少しは気が休まるのに、と思うものの、ちょうど都合のいいアプリも見つからない……。ならば作ってしまえ、と思った。

2日間かかった超大作(?)「Shakeinfo」

 そうして自作したのが「Shakeinfo」というアプリ。2日間もかけて完成させた超大作、と言いたいところだが、ソースコードの9割方はネット上の解説サイトを見ながらコピペした内容で、「端末を振ったらアクセスポイント名をステータスバーに表示する」という、ものすごく単純なもの。

 ただ、単機能ながらも、ちゃんとバックグラウンドで動かしていたりとか(不意にOS側で終了されてしまう可能性が高いけれども)、通知パネルからわざわざ消す操作が面倒な人向けに通知を残さない設定もできたりとか、最低限のところは実装できたかなーというところ。何よりほとんどコピペだけでちゃんとできあがるのは、すばらしい。ここからちょっとずつアップデートしていけば、それなりのものに仕上がるだろうか?

 このアプリで「気付いたら遅いWi-Fi」問題を解決できるわけではない。でも、どこに接続しているのか即座に分かるだけでもわりと気休めになる、気がする。

 今はHTMLとJavaScriptでアプリを作れるような開発環境も広まっていて、誰でも簡単にアプリ開発者になれる。その一方でネイティブアプリもネット上に資料が大量にあるので、最近はハードルがかなり下がってきたなあと感じる。2015年はAndroid WearやApple Watchのようなウェアラブルデバイスも盛り上がってきそうだし、対応アプリの開発にも勢いで手を出してみようか……なんて考えたり考えなかったり。

通知パネル内に表示するが、自動で消すこともできるようにした
汎用的な統合開発環境「Eclipse」でコーディング
最近はEclipse上で簡単なアプリアイコンまで作れるようになったようだ
ちなみにGoogle謹製の統合開発環境「Android Studio」も試したが、依存関係の問題を解決できなかったので、結局Eclipseで作り直した