みんなのケータイ
主張しすぎないところが嬉しい「ZenWatch」
【ZenWatch WI500Q】
湯野康隆
(2014/12/5 06:00)
スマートフォンに飽きたからというわけでもないが、巷で話題になってるし、そろそろウェアラブルデバイスを試してみようか。というわけで、ASUSの「ZenWatch」を使い始めてみた。
Android Wear系のスマートウォッチもいろいろ出てきているし、サムスンのGEARシリーズも独特の進化を遂げていて興味深い。そんな中でなぜZenWatchなのかというと、理由は単純明快で、デザイン的にサイバー過ぎず、腕に巻いてもファッション的に浮かないところが気に入ったからだ。革ベルトのクラシックな感じもそうだが、身につけていても目立ちすぎず、周囲の視線を気にしなくてよいという、何とも日本人的な感覚にフィットするのである。
ここまで数週間、身につけて生活してみて、Android Wearのいろんな機能を試してみるものの、結局、スマホ側を操作した方が楽と感じる場面も多い。ここだけの話、最初はおもしろがって「OK Google」と話しかけて遊んでいたが、実際、街中でこれを行うのはもちろんだが、家の中ですら家族の視線が気になってしまう。せめて、もう少し違和感のないセリフで呼び出したい。
ただ、電話やメール、各種メッセンジャーの通知については、かなり便利に使えている。スマホの時代になってからというもの、バイブの弱さには納得がいかないのだが、さすがに腕に巻いていると否が応でも気づく。とりわけ、イベント取材などで周囲の雑音が多く、歩き回っていることもあって着信に気づきにくいような場面では、本当に効果がある。もっとも、この部分は今どきの腕時計型デバイスでは当たり前の機能なので、ZenWatchじゃなきゃいけないという話でもない。
正直なところ、毎日充電するのも面倒だし、小型とはいえ泊まりの出張の際には充電用クレードルを持ち歩く必要があるのもしんどい。でも、まだまだ発展途上なだけにデバイスとしての面白さがあるのも確かなので、もうしばらくは頑張って使ってみようと思っている。