みんなのケータイ
dtabが実現したもう1つの「SIMフリー」
甲斐祐樹
(2013/4/22 06:00)
激しい購入競争に勝ち残り、4月1日に入手できたdtab。Androidタブレットはこれで4台目になりますが、これまでのタブレット以上に有効活用できています。
なんと言っても便利なのが、前回も触れたSIM周りの仕様。dtab以外のタブレットはNTTドコモ製ですが、すでにSIMが入っていない端末のため、NTTドコモの各種サービスが利用できないだけでなく、ソフトウェアアップデートを適用することもできません。脆弱性や不具合の対策も含まれているソフトウェアアップデートすらSIMを装着しなければいけないという仕様には、NTTドコモはすべての端末をSIM入りで使って欲しいのだ、そう思い続けていました。
購入するからにはSIMを装着して月額料金を支払って欲しいというキャリアの気持ちも理解はできますが、そうはいってもユーザー側からすると月の支払いはできるだけ抑えたいところ。そもそも、端末の料金はすべてユーザーが負担する仕組みになったにも関わらず、公式サービスや脆弱サービスを利用できないというのは、なんのための仕組み変更だったのかなという気持ちも芽生えてきます。
しかし、そもそもSIMに非対応ながらNTTドコモのサービスが利用できるdtabは、NTTドコモのサービスやコンテンツを一通り利用できます。元々dビデオやdアニメストアといった定額サービスはdtab購入前から利用していたのですが、大画面で楽しめるdtabのおかげで見る機会も増えました。定額の動画配信サービスだけでなく、今までであればiTunes StoreやMora以外では買うことがなかったであろう音楽も、dtabの新着情報が気になって購入するなど、明らかにNTTドコモのサービス利用頻度が高まっています。
dtabもテレビ装着型のdstickも、NTTドコモのサービスを利用するときはdocomo IDを利用してブラウザから利用するだけと、端末を問わない仕様になっており、仕組みだけを考えればパソコンや他キャリアでも利用できるようになっています。定額の動画配信サービスとしては他のキャリアを圧倒するラインアップとユーザーを獲得しているだけに、他のキャリアへサービスを展開する足がかりとして、今後NTTドコモから発売される端末も、dtabのようなオープン仕様が採用されることを改めて期待しています。