「Xperia X10 mini」を思う存分使ってみた!!

2010年11月22日 06:00
(石野純也)

 11月17日から18日にかけて開催された「Mobile Asia Congress」を取材するために、香港を訪れた。現地での端末をどうするか迷ったが、「海外パケットし放題」や「海外パケ・ホーダイ」はすでに散々試しているので、今回は以前のようにプリペイドSIMカードを入手することにした。前々からメイン端末として使ってみたかったソニー・エリクソンの「Xperia X10 mini」をフル活用するというのが、第2の隠れた目的だ。

 今後、訪れる人のために書いておくと、香港では基本的に本人確認書類なしでプリペイドのSIMカードを購入できる。空港に到着したら、出発ロビーに行ってSIMカードを買えばOKだ。今回はHutchison社が運営する「3」というキャリアのものを購入した。通話料金は香港内なら1分0.3HKドル。パケットは、1MBあたり2HKドルだが、28HKドルでリミットがかかり、以降は使い放題になる。海外パケット定額は、キャンペーン期間中でも1日1480円。手間はかかるが、その分、現地の料金はやはり割安だ。筆者は空港のショップに出向き、あらかじめ用意しておいたXperia X10 miniを見せたところ、設定まで全て行ってくれた。店員がとても親切なのが印象的だった。次に香港に来るときも、ぜひ利用したい。

 当初は「端末が小さすぎるので、結局は通話専用になるかな」と思っていたXperia X10 miniだが、意外なことに、文字もしっかり入力できた。QWERTYキーに比べ10キーだと面積を広く取れるため、想像以上に押しやすかったのかもしれない。そのお陰で、香港では、日本にいる時よりもTwitterでつぶやく回数が増えたような気がする。ちなみに、海外端末のためデフォルトでは日本語を使えないが、Androidはアプリが豊富に揃っているのが魅力。「Simeji」という入力アプリをインストールして簡単な設定を終えただけで、日本語入力が可能になった。

 CPUのスペックはあまり高くないが、動作はスムーズで片手でも簡単に操作できる。カメラの写りはイマイチだが、このサイズならサブ端末だと割り切ってあきらめられる。ポケットにポンっと放り込んでおけるサイズのため、海外で現地のSIMカードを挿す2台目にはピッタリだ。グローバルでは値ごろ感も出てきており、香港では1600HKドル前後だった。これなら、海外専用の“ファーストAndroid”として気軽に手を出すこともできるだろう。念のために書いておくと、技適などは当然受けていないため、国内で電波を発すると法令に抵触する可能性がある。この点は、十分注意してほしい。