Nokiaの次世代スマートフォン「N900」を入手
Nokiaのハイエンドスマートフォン「N900」をついに入手した。「N900」はOSにLinuxベースのOS「Maemo」を採用した製品で、これまでは携帯電話機能を持たない「インターネットタブレット」として同社から3機種4モデルが発売されていたシリーズの最新機種。Nokiaが“携帯電話機能を搭載しない製品”を発売していたのは驚きだが、今回発売された「N900」へ向けての布石だったと考えれば納得がいく。NokiaのスマートフォンはSymbianベースのプラットフォーム「S60」を採用しているが、より高機能でPCに近い性能を提供するために、新しいOSを搭載したスマートフォンの開発を続けていたわけだ。
この「N900」は11月に出荷が開始されたものの、販売店にはなかなか実機が出てこず「年内販売は無いのでは?」と同製品を待ち焦がれるマニアたちの気持ちをヤキモキさせていた。筆者も友人のロンドン出張時に「いくらでもいいから買ってきて!」とお願いしたものの、現地では初回入荷分完売、次回未定という有様であった。人気の高さというよりも出荷台数が少なかったようだ。
そんなわけで入手はしばらくあきらめていたのだが、筆者が居住している香港の携帯電話輸入ショップに実機が入荷。年末の物入り時ではあったが、実物を見てしまったら一目ぼれしてしまい、その場で即お買い上げとなった次第である。ちなみに海外では回線(SIMカード)と端末が分離されていることが一般的なので、このように輸入品の携帯電話の購入はよくあることなのだ。
さて「N900」の操作体系は、同社のスマートフォンやインターネットタブレットとはだいぶ異なっている。一番の大きな違いは「メニューキー」が無いことだ。またタッチパネルの感度もかなり高くなっている。「N900」は、Nokiaとしてようやく「完全フルタッチ」を実現した端末とも言えそうである。
また「N900」は、標準で日本語や中国語を表示できる。今回は欧州版の輸入品を購入したがアジア圏のユーザーの利用も考慮しているのだろうか。おかげで、内蔵のフルブラウザを使って日本の各PC向けサイトをほぼ問題なく表示できるのはありがたい。今後、各種Webサービスを利用したり、アプリケーションをインストールしたりして活用したいと思う。